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『プラド美術館/驚異のコレクション』(2019)

昨年開館200周年を迎えたスペインのプラド美術館、その全貌に迫るドキュメンタリー映画で美術館サイドも全面協力。

『プラド美術館/驚異のコレクション』(2019)_e0033570_19320739.jpgこの美術館を代表する芸術家はエル・グレコ、ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤ、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、ヒエロニムス・ボス、ピーテル・パウル・ルーベンスらで、自分好みの作品が多い。
また収蔵されているコレクションの紹介だけでなく、この美術館の成り立ちにも時間を割いているのも興味深かった。

90分強という上映時間の制約があるので、一つ一つの作品をもっとじっくり見せて欲しいなと思う反面、小難しい美術史の講釈がないので総じて気持ち良く見ることが出来た。
あんまり気持ち良すぎてちょっと危ない状態に…。

ナビゲーターとしてジェレミー・アイアンズが出演。
しかし日本語吹替版ナビゲーターは頂けない。
あれはナレーションでなく、ただの朗読だ。

この手の作品は、ナレーションやインタビュー以外に作品に対する解説等が入るのでテロップを追いかける労力を回避するために吹替版を選んだのだが、画面から浮き上がってしまってさっぱり頭に入ってこない。
やはりこういった知的好奇心を満たしてくれる作品の場合、本職の安定した語りが必要不可欠だ。



by odin2099 | 2020-08-03 19:33 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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