『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE/みんなで宇宙キターッ!』
2020年 08月 19日
そのまんま再録してもいいくらい。
さて、「仮面ライダーフォーゼ」、賑やかな映画です。そうなんですよね。
キャラも多いですが、単なる賑やかしや空気になってるキャラがいないのが凄いです。
クライマックスシーン、大ピンチの弦太郎を救うために新たなスイッチを作ろうとするけどコズミックエナジーが足りない。
そこで絆の力でエネルギーを集めようとするのですが、その際にはレギュラー、セミレギュラーだけじゃなく、TVシリーズで弦太郎と関わりがあったゲストキャラが、演じた役者さん込みで大挙して出演、という泣けるシーンが用意されています。
最初見た時は「ちょっと長いな」と思ったものですが、ここ、やっぱりジーンときますね。
このあと一人ずつ「スイッチ・オン!」「オン!」「オン!」…って40回やるのもクドいんですが、グっとくるものがあります。
なんでこいつが選ばれてんのかなーとか、どっから情報仕入れて駆けつけてんだよーとか、ツッコミ入れたくなる部分でもありますがね。
どうみても途中で時間止まってますし。
でないとボコられっぱなしの弦太郎と流星の説明つきません。
ゲストといえば、宇宙鉄人キョーダイン、それに大鉄人17のリファインキャラが出てきます。元々は”石ノ森アベンジャーズ”構想というのが根底にあったようですが、なかなか実現しないようで。
子供たちにかつてのヒーローを新鮮な気持ちで見てもらいたいという意向もあるようですが、特にキョーダインは悪役にされてしまっているので、往年のファンには複雑な心境ではあります。
その後この傾向はイナズマン、アクマイザー3、美少女仮面ポワトリン、と続いて行くのですが、最近は落ち着いた様子。
次に出す時はもうちょっと考えて欲しいなあと思う部分でもあります。
漫画だと島本和彦の「スカルマン」や、早瀬マサトの「幻魔大戦 Rebirth」で部分的に実現してますが。
ストーリー面では、宇宙が舞台のアクション物というのは「エイリアン2」や「アルマゲドン」、敵基地内部での白兵戦は「さらば宇宙戦艦ヤマト」へのオマージュだそうで。「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」でのウルトラマンゼロ登場のイメージが「マジンガーZ対暗黒大将軍」だったり、「仮面ライダーW」劇場版のフィリップとマリアの関係は「銀河鉄道999」の鉄郎とメーテルを参考にしてるとか、坂本監督とは概ね同世代なので共感できる部分も多々あります。
「アルマゲドン」は公開当時から明言してましたけど、まさか「さらば」とは…。
まあ特撮ヒーローやジャッキー・チェンらのカンフー映画、香港ノワール以外にも「マジンガー」や「999」「ガンダム」「バイファム」なんかも好きだったらしいですからね、坂本監督。
そしてアクション面では、何度も書いてますけど原幹恵が出色。返す返すも彼女の休養宣言というか、事実上の引退は残念です。
もう彼女が主演です!
後に彼女は悪役も演じるようになりますけど、本作で見せるキリッとした表情が、敵か味方かわからない謎の美女という雰囲気にピッタリです。
また身体にピタっとフィットしたライダースーツからチラッと覗く胸の谷間。
これまた以前書きましたけど、実写版「ルパン三世」の峰不二子は彼女ならハマったでしょうなあ、黒木メイサに恨みはありませんが。
しかもラストで見せる無邪気な笑顔は、それまでのクールビューティぶりとは大きなギャップがあって萌え。以後の作品で監督が寵愛するのも頷けます。
きっとその後の作品にも出番は沢山あったでしょうに。
【概略】 衛星兵器・XV IIの破壊を依頼された仮面ライダー部の8人が宇宙へ飛び出し、地球の危機を救うべく過酷なミッションに挑む。 製作年:2012年 製作国:日本 収録時間:66分 ジャンル:アクション 日本語字幕:あり .0★★★☆☆ ‘宇宙’をテーマに、シリーズ史上初となる高校生ライダーが活躍する特撮ヒーローアクション『仮面ライダーフォーゼ』の劇場版。 アクションの見せ方良かったな。...... more
◆『仮面ライダーフォーゼみんなで宇宙キターッ!』 五つ星評価で【★★フォーゼっぽいのはいいのだけど】 学園ドラマをベースにぐっと来るとこがある。 げんちゃんの頭の悪い所、 頭が悪いからこそ真摯に前を向いて進むひたむきさを大いに評価する。 仲間のそれぞれのキャラクターの面白さや掛け合いを楽しんだ。 でも、映画のアクションでアクションを繋ぐ忙しさが、あまりうまく機能してない。 何よりもイラ...... more
美人だしスタイルいいしアクション出来るし、
これは真のヒロインではなかろうかと思いましたよ。
エクスカリバーさんの記事を読むと、引退されたとのことでしたが、そうなのか、残念ですね。
彼女、またインガ役とかで出てきてたら良かったのになあ。
表向きは休業なんですよね。
なんか男性絡みのスキャンダルっぽい噂も流れて来ていて
本当なら勿体ないなあと思ってます。
坂本監督お気に入りなので、他にも何作品かで起用してますので
宜しければ是非~。
元々はテレビ実写版の「キューティーハニー」の主役で注目された娘なんです。
まあ、この後も続くのなら、アイアンマンが最初は兵器会社の社長だったように、再登場で改心、正義の味方ラインにみたいなのもあったのかもしれないけど、やはり粗雑に扱いすぎじゃないかと思ってしまう。