
写真家の篠山紀信が監督した作品が劇場で初公開!ということで見に行って来たが、純粋な劇場用映画じゃなく、写真集『
première sister rina&mari』と同時刊行されたDVD(
digi+KISHINシリーズ)をスクリーンに掛けた、ということらしい。
全編モノクロ撮影、35分という上映時間で物語はなし。
台本もなし。
表情も乏しい。
離島でロケしたようだが、浜辺や森の中で二人の女性(モデルの松井りな・松井まり姉妹)が戯れるだけで、それも動画じゃなく静止画(写真)の比重がかなり多いので、写真集のプロモーションビデオを見せられてる気分。
映像作品ではあっても、これは映画じゃないなあ。
「写真でも映画でもない、新しい表現」という評は誇大広告というか、言い訳のようにも聞こえる。
ちなみに宣伝ではヌードも売りになっていたと思うが、脱いでいるのは姉のrinaのみ。
妹のmariは頑なにガードしていて、セミヌードどころか下着姿にもなっていない。
これまた誇大広告じゃないのかな。
不思議な味わいのある映像作品であることは認めるし、決して嫌いではないのだが、篠山紀信の撮る映画ということで期待してはみたものの、その点ではガッカリ。