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『イル・ノワール/黒い島』(2019)

『イル・ノワール/黒い島』(2019)_e0033570_17510578.jpg写真家の篠山紀信が監督した作品が劇場で初公開!ということで見に行って来たが、純粋な劇場用映画じゃなく、写真集『première sister rina&mari』と同時刊行されたDVD(digi+KISHINシリーズ)をスクリーンに掛けた、ということらしい。

全編モノクロ撮影、35分という上映時間で物語はなし。
台本もなし。
表情も乏しい。

離島でロケしたようだが、浜辺や森の中で二人の女性(モデルの松井りな・松井まり姉妹)が戯れるだけで、それも動画じゃなく静止画(写真)の比重がかなり多いので、写真集のプロモーションビデオを見せられてる気分。
映像作品ではあっても、これは映画じゃないなあ。
「写真でも映画でもない、新しい表現」という評は誇大広告というか、言い訳のようにも聞こえる。

ちなみに宣伝ではヌードも売りになっていたと思うが、脱いでいるのは姉のrinaのみ。
妹のmariは頑なにガードしていて、セミヌードどころか下着姿にもなっていない。
これまた誇大広告じゃないのかな。

不思議な味わいのある映像作品であることは認めるし、決して嫌いではないのだが、篠山紀信の撮る映画ということで期待してはみたものの、その点ではガッカリ。


by odin2099 | 2020-09-14 17:53 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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