『ネバーエンディング・ストーリー第2章』(1990)
2020年 10月 11日

前作は原作の前半部分に独自の結末をつけたものだったが、今回は後半部分をベースにしているものの、大筋は兎も角として、殆どオリジナルストーリーと言ってもいいくらい。
また前作から5年以上経っているために、バスチアン、幼ごころの君、アトレーユの主役トリオは全員交代(オリバンダーさんだけ続投)。
更にファルコンやロックバイターもデザインが変更されているので、これじゃあ”続編”と言われてもあまりピンとこない。
今回も物語は現実世界と本の世界の二重構造で、バスチアンが早々に本の世界に入ってアトレーユたちと冒険を繰り広げるので、今回現実世界で本を読むのはバスチアンの父親。
最後には父親の励ましを受けてバスチアンは見事に恐怖心を克服する、というハッピーエンドなのだが、この親子の対立というか断絶がさほど深刻な状態には思えず、またその和解も一つのミッションをやり遂げた達成感や高揚感のなせる技のようにも思え、取って付けた感があるのは否めない。
公開された当時はそれなりに愉しんだ記憶はあるのだが、改めて見直すと薄っぺらい映画だなあという感想しか出てこなかった。