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『ゴジラVSスペースゴジラ』

「ゴジラ」シリーズの21作目。
今度の相手はスペースゴジラ!
…と聞いてネタギレだなあと思った人、少なくないと思います。

一応は新怪獣なんですが、ゴジラ細胞から生まれたゴジラの亜流としては既にビオランテがいますし、ゴジラのコピーという点ではメカゴジラもいますしね。
おまけに顔もスタイルもゴジラそっくり。
トゲトゲ付けて派手にしただけに見えます。

『ゴジラVSスペースゴジラ』_e0033570_16014427.jpgお話やキャラクターも過去の作品から引っ張ってきてます。
ビオランテと戦って死んだ権堂の妹とか親友とか、モスラとコスモスとか、メカキングギドラの技術はメカゴジラを経てモゲラに受け継がれてますし、今回のヒロインはシリーズの顔である三枝未希!
新鮮味はありません。

ただこのごった煮の魅力、以前も書きましたが結構好きなんです。
シリーズ中で小高恵美が一番綺麗に撮れてる映画ですし、服部隆之の音楽も格好良いです。
「ゴジラのテーマ」も「モゲラのテーマ」も今までのシリーズにはなかったタイプの旋律かと(で、次なる「ゴジラ2000/ミレニアム」にも期待したのですが、こちらはガッカリでしたが)。
そして主演の橋爪淳は、現在放映中の「ウルトラマンZ」への出演で再び特撮ファンの注目を集めてますので、これを機にこの作品も再評価されると嬉しいんですけど。

ところで今回の悪役を演じているのは、先ごろ物故された斉藤洋介。
ただ申し訳ないのですがこの方の癖のある喋り方というか滑舌の悪さ、どうしても好きになれませんでした。
この作品に限っては嫌われ役だからいいんですけど。
あ、柄本明の芝居もキャラも好きじゃなかったなあ。吉川十和子とも釣り合いが取れてませんし。
「シン・ゴジラ」は受け入れてますが。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/10706718/


by odin2099 | 2020-10-17 16:04 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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