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『好奇心』(1971)

主人公は3人兄弟の末っ子ローラン。
頭はいいものの二人の兄の影響で悪ぶって見せている。
父とは上手くいっていないが、母はそんな彼を猫かわいがりしている。
ところがある日、母が見知らぬ男と出かける現場を目撃してしまいショックを受ける。

『好奇心』(1971)_e0033570_08443573.jpg二人の兄は家政婦にちょっかい出したり、両親不在の日に女の子たちを連れ込んでパーティーを開いたりと遊びまくり、しまいには弟を怪しげな娼館に連れ出す始末。
喧嘩もするものの、兄弟仲は良好。

そんな時ローランが病気になり、母と二人で療養生活を送ることになる。
若くて美人の母は療養所みんなの注目を集め、ローラン自身も気になるガールフレンドが出来る。
やがて母は愛人と破局し、ローランは母と結ばれ…

”母子相姦”という重たいテーマを扱っているものの、カラッと明るい艶笑劇。
なんせローラにも母にも後ろめたさがまるでない。
しかも母と結ばれたローラはすぐにガールフレンドの部屋に押しかけ、そこで一夜を共にするという積極性。
ラストは朝帰りした彼を、苦手だった父も含めて家族総出で笑って迎えるというのだから何ともはや。

脚本・監督はルイ・マル、出演はブノワ・フェルー、レア・マッサリ、ダニエル・ジェラン、マルク・ウイノクール、ミシェル・ロンダール。

現実にはこんな家族はいないだろうし、こんな出来事も起こらないだろうけど、ファンタジーとしてならアリなのかな。
ただこれは監督自身の体験談に基づくお話なんだとか。
ふーむ。


by odin2099 | 2020-10-20 08:45 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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