東京、大阪、京都で連続殺人事件が発生。被害者はいずれも古美術品を狙う窃盗団「源氏蛍」のメンバーだった。
その中に顔見知りがいたことから、服部平次は独自で調査を開始する。
一方、秘仏を盗まれたという寺からの依頼を受け、毛利小五郎はコナンたちを連れて京都入りする。
秘仏を盗んだのは「源氏蛍」だと睨んだコナンは、手掛かりを求めて京都の町を彷徨っている最中に平次に遭遇。
事件解決のため、二人は共同で捜査を進めることにする。
リアルに描かれた京都の名所案内も愉しめる、劇場版『名探偵コナン』シリーズの7作目。
今回コナンはちょっと脇へ回り、親友でライバルの服部平次が実質的な主人公に。
平次の幼馴染の遠山和葉も、平次をサポートして大活躍を見せる。
コナンはコナンで、灰原哀の作った薬で一時的に工藤新一の姿に戻り、平次と和葉のピンチを救い、毛利蘭ともつかの間の再会を果たすなどしっかりと見せ場は用意されている。
正体不明の犯人を描写する際には、真犯人のシルエットではなく仮の姿を用いている(年齢・性別・体格などを伏せるため)のはフェアじゃないなとは思うし、毎回毎回の謎解きシーンも納得いかないケースの方が多いのだが、見方を変えれば予想もつかない犯人像に想像も出来ないトリックの種明かしを用意してくれているワケだから楽しく見ることが出来るのだ。