謎の男シャン・ツンに弟を殺されたリュウ・カンは復讐を誓い、伝説の雷神ライデンの助言で孤島で開催されるシャン・ツン主催の武術大会に出場を決める。
その島には今以上の名声を求めたハリウッドのアクションスターのジョニー・ケイジや、相棒を殺した犯罪組織の幹部を追って女捜査官のソニア・ブレイドもやってきた。
3人の前に現れたライデンは、この大会が人間界と魔界との覇権をかけた”モータル・コンバット”で、彼らは選ばれた戦士なのだと語る。
人気格闘ゲームの映画化で、監督は
ポール・W・S・アンダーソン。
リュウ・カン役はロビン・ショウ、ジョニー・ケイジはリンデン・アシュビー、ソニア・ブレイドでブリジット・ウィルソン、魔界の王の養女にされた謎の女キタナ役でタリサ・ソト、更にシャン・ツンとして
ケイリー=ヒロユキ・タガワ、そしてライデン役で
クリストファー・ランバートが出演。
B級映画好きにはクリストファー・ランバートとケイリー=ヒロユキ・タガワが顔を揃えているのが嬉しいだろうが、
『007/消されたライセンス』のボンドガール、
タリサ・ソトが出ていることも見逃せない。
といっても全然雰囲気が違うので、言われなければ気づかないかも。
タリサ・ソトを除けば最初から最後まで出ずっぱりの紅一点
ブリジット・ウィルソンは、『ラスト・アクション・ヒーロー』でシュワちゃんの娘を演じていた人。
些かゴツイ気がしないでもないけど、キリっとした表情が魅力的。
格闘シーンではタンクトップ姿だったが、もう少しセクシーさが出てれば良かったなあ、とも思う。
この手のB級アクション映画にありがちなお色気要素が、この作品には殆どないのが惜しい。
お話の背景はかなり壮大なはずなのだが、やってることは格闘技戦。
もちろん負ければ即”死”が待っているという過酷なものだが、トーナメント式の試合なので一勝負終わればインターバルがある。
役者本人が殆どスタントを使わずにアクションシーンをこなしているのは好評価だが、主人公たちがこの大会の意味を考えたり謎解きに奔走するシーンも多いので、全体的に展開が遅く盛り上がりに欠ける。
しかも要所要所に出てきて手助けするライデンだが、最初から彼一人で何とかなったんじゃないの?という疑念は最後まで付きまとった。
またクリストファー・ランバートが怪しさ全開だし。
映画の出来についてはあまり芳しくない評が目立つものの、ヒットしたのでシリーズ化され、今またリメイク企画が始動中。
来年には公開予定だとか。