『キャプテン・マーベル』
2020年 10月 29日
来るべき「エンドゲーム」へ向けて、いよいよ役者は揃った。
物語は90年代半ば。
まだフューリーはシールドの一介の捜査官に過ぎず、コールソンは新人。
そういや「アイアンマン」の時に略称募集中なんてことを言ってた割に、この頃から普通に「シールドの捜査官だ」と名乗ってるし、それで通用するところを見ると認知されてるようなんだが、ヘンなの。

そして物語のラストで、スクラル人の新たな安住の地を求めて宇宙に旅立ったキャプテン・マーベル=キャロル・ダンヴァースが戻ってくるのは20年以上経ってから。
そのキャプテン・マーベル、<MCU>では初の本格的な女性ヒーローで、身体にピッチリとフィットしたコスチューム(キャプテン・アメリカほどじゃないけど、こちらも星条旗デザイン)に身を包んで入るものの、露出も全くないのでいわゆるセクシャルなイメージはまるでない。
一方でキャロルの仲間で後に敵対することになるスターフォースのメンバーの一人ミン・エルヴァは、昔ながらのセクシー悪女系の魅力を持っていてちょっと気になる。
最初は「善=クリー」「悪=スクラル」と思わせておいて途中で善悪をひっくり返して見せるのだが、既に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で悪いクリー人が出ているので(ちなみにその人は今回も出てきてる)「おやおや?」と思わせるのはシリーズ物、ユニバース物の強みと言うか妙味かも。
逆に初見の人にはややこしくてわかりづらいかもしれないが、どうやら今後の<MCU>においてスクラル人は大きな存在になりそうなので、今のうちにチェックしておいた方が良さそう。

死んでないし、キャラがキャラだけに再登場の可能性があるが、実は森川智之は既に他の<MCU>作品で重要なキャラを演じている。
最初は「インクレディブル・ハルク」のMr.ブルーことサミュエル・スターンズ(演:ティム・ブレイク・ネルソン)、続いて「アイアンマン2」のジャスティン・ハマー(演:サム・ロックウェル)、そして「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と「ブラック・パンサー」の2作品でマーティン・フリーマン扮するエヴェレット・ロス。