「新ウルトラマン列伝」内で放送された劇場版
「ウルトラマンギンガS/決戦!ウルトラ10勇士!!」の後日談となるスピンオフドラマ。
監督は劇場版から続投となる
坂本浩一。

地底世界へ久々に帰省したショウとサクヤ。
だが異次元人ヤプールは、宇宙帝王ジュダ・スペクターを復活させるべく、強大なエネルギーの源であるビクトリウムコアを求めて超獣アリブンタを送り込んできた。
ショウはウルトラマンビクトリーへと変身してアリブンタに立ち向かうが、苦戦を強いられる。
そんなビクトリーの前にウルトラマンヒカリが現れ、強力なアイテム、ナイトチェンバーを託す。
ヒカリは宇宙の異変を察知したウルトラマンキングの命により、エースやレオ、アストラ兄弟らと共にパトロールヘ派遣されていたのだ。
新たな力を得てヤプールを追って宇宙へ飛び出したビクトリーだったが、その目に映ったのは囚われの身となったウルトラマンギンガの姿だった…。
「ウルトラゼロファイト」と同様1話3分で、全13話が放送されたが、DVDに収録されているのはそれらを一本の作品にまとめたヴァージョン(トータル38分の中編作品)。
今度はウルトラマンと怪獣たちだけでなく、ショウ、ヒカル、サクヤ、レピも登場し、ドラマ部分を強化している。
ビクトリーとギンガ、それに二人が合体したギンガビクトリーだけでなくウルトラマンエース、レオ、アストラも大活躍。
エースの声は高峰圭二、レオの声には真夏竜を起用し、格闘シーンに「ウルトラマンA」の主題歌やBGM、「ウルトラマンレオ」の主題歌を挿入というあたりに監督のこだわりを感じる。
相手がヤプールということもあって、アリブンタ以外にもベロクロン、バキシム、ドラゴリー、ルナチクス、エースキラー(改めビクトリーキラー)と超獣がズラリ。
更に復活したジュダ・スペクターが操るのはスーパーグランドキング・スペクターと、第二期、第三期世代への目配せも十分だ。
お話はさほど面白いとは言えないが、放送当時と全く遜色ない活躍を見せるエースやレオには、思わず目頭が熱くなるが、現役視聴者にもこの格好良さは伝わっただろうか。