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『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』

ショーン・コネリーが鬼籍に入りました。
ロジャー・ムーアに続き、二人目のボンド役者の訃報ですが、90歳は大往生と言ってよいでしょう。
そういえばムーアも90歳を目前に亡くなっています。

コネリーとムーアの共演作は是非見てみたかったですね。
共演出来るような作品を探している、と以前ムーアはインタビューで答えたことがありますがそのまま。
この二人にマイケル・ケインを加えた仲良しトリオがワチャワチャするような作品が実現すれば良かったのですが(コネリーとケイン、ムーアとケインは共演作あり)。
ちなみにこの三人、アカデミー賞のプレゼンターとして揃って登壇したことがあります。

もう一つ実現して欲しかった共演相手は、同い年のクリント・イーストウッド。
確か「スペースカウボーイ」でトミー・リー・ジョーンズが演じた相棒の役は、当初コネリーへオファーが行ってたと聞きました。
ジョーンズでは若すぎた印象が残りましたが、コネリーだったらピッタリだったのですが。

『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』_e0033570_19104461.jpgまた実写版「スター・ブレイザーズ」のキャプテン・アバター役は、作品そのものが頓挫しちゃいましたがどんな風になっていたか気になりますね。
要はアメリカ版「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長なわけですが、山崎努よりも説得力あったのではないかなあと妄想します。

でなワケで今回見直したのは「リーグ・オブ・レジェンド」、コネリーの引退作です。
この後は声のみの出演やナレーションを務めた作品はあるようですが、顔出しはこれが最後なので事実上の遺作と言っても良いでしょう。
老いて益々意気盛んなアラン・クォーターメインは正にはまり役だったかと。

この作品、「ソロモン王の洞窟」のクォーターメインをはじめ、「海底二万里」のネモ船長、「吸血鬼ドラキュラ」のヒロインであるミナ・ハーカー、ジキル博士とハイド氏、ドリアン・グレイ、トム・ソーヤー、透明人間といった作品の登場人物たちが一堂に会するという、聞いただけでもワクワクさせられるんですが、製作中にゴタゴタがあってヒットもしなかったために続編がポシャってしまったという不遇な作品でした。

原作とはまるで別物なんですが結構好きな作品で、「アベンジャーズ」がヒットして<マーベル・シネマティック・ユニバース>が定着した今ならば、もっと受けたのかもしれません。
ヒットして続編が、ということになれば、コネリーの引退はもっと先になっていたかもしれませんね。

もっとも<MCU>の後追い企画である<ダーク・ユニバース>が、「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」の不振で以後の「フランケンシュタイン」、「大アマゾンの半魚人」、「透明人間」、「狼男」、「魔人ドラキュラ」といった作品群のリブートが打ち切られてしまったことを見れば、古典的ヒーローの復権にはまだ何か足りなかったのだと思いますが。

<過去記事>



by odin2099 | 2020-11-01 19:13 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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