『ナバロンの嵐』(1978)
2020年 11月 03日
出演はロバート・ショウ、ハリソン・フォード、バーバラ・バック、エドワード・フォックス、フランコ・ネロ、カール・ウェザース、リチャード・キール、アラン・バデル、マイケル・バーン、フィリップ・レイサム、アンガス・マッキネス。
監督はガイ・ハミルトン。

窮地に陥った彼らは、何とかパルチザンと合流を果たすのだったが…。
冒頭に前作クライマックスのダイジェストが付くが、17年後に作られた続編とあってキャストは一新。
マロリーはグレゴリー・ペックからロバート・ショウに、ミラーはデビット・ニーブンからエドワード・フォックスへ交代。
そのこと自体は仕方ないが、性格も変わって丸っきり別人になってしまったのはどうしたことか。
そして舞台は「ナバロン」とは無関係な場所で「嵐」なんぞは吹き荒れない。
お話は例によって誰が敵で誰が味方か、仲間の内に裏切者がいる、というパターンだが、その正体には捻りがない。
それよりも、以前見た時は主人公サイドの目的(何のために何をやりたいのか)が今一つ理解できなかったのだが、今回ようやく腑に落ちた。
なので前回見た時よりは楽しめたし、クライマックスのダム爆破シーンは結構頑張ってるなあと思えたのだが、そこまで。
目的はわかったのだけれども、前作に比べて作戦の必然性と、それが如何に実現困難な任務なのかという部分が上手く伝わってこないから緊迫感が生まれないのだ。
そしてキャラが崩壊したマロリーとミラーは(役者は頑張っているにしても)魅力薄だし、実質的な主人公のハリソン・フォードは相変わらず脇に喰われてるし、必然性ゼロの入浴シーンでバストトップをチラ見せしてくれるバーバラ・バックは大した見せ場のないまま中盤で退場してしまうのが勿体ないし、カール・ウェザースVSリチャード・キールの対決なんてよっぽどのB級マニアじゃなきゃ喜ばないしなあ。
音楽は格好良かったけれど。
【ひとりごと】