人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『キングコング』

今日は「ゴジラの日」なんですが、関係なく「キングコング」を見ます。
1976年製作のジョン・ギラーミン監督作品、というよりもディノ・デ・ラウレンティスのプロデュース作品と言った方が良いでしょう。
ポスト「ジョーズ」として動物パニック路線を狙ってのリメイクなんでしょうが、コングがキャラが立ちすぎてる分、「ジョーズ」のような作品にはなりませんでしたね。
あまり評判は良くありませんが、初めて映画館で見た洋画なので思い入れは強いです。

『キングコング』_e0033570_08481237.jpgさて「キングコング」といえばお子様向け、とまでは言いませんが家族みんなで楽しめるファミリーピクチャーとして作っているのでしょうが、見直せば見直すほどお子様には刺激が強すぎるんじゃないかと思うのですが如何でしょう。
その理由は言わずと知れたヒロイン、ドワンの存在です。

再三書いてますがこのドワン、終始露出度高めのファッションに身を包み(多分全編ノーブラで通してますね)、ヌードまで披露してくれます。
救出されて目を覚ますショットからして色っぽいですし、原住民によって催眠状態にさせられたシーンやコングと触れ合うシーンでも官能的な表情を浮かべています。

演じているジェシカ・ラングが、肉感的なセクシー美女ではなくモデル出身らしいスレンダーで清楚なだけに、原住民やコングからの扱いも扇情的ではなく、むしろ倒錯的というか嗜虐的な心持にさせられてしまうのですが、この作品で何かに目覚める子供たちもいたかもしれません。

またドワン、ドワン書いてきましたが、コングも実に人間臭い面を見せます。
ドワンの身体をいじりまくる時の好色そうな表情、ジャックとドワンの逢引きに嫉妬する表情、ニューヨークの街中でちょっとしたことに怯えてビルの陰に隠れる仕草。
怪力を発揮し、残酷に人を殺す怪獣映画らしいシーンも当然あるので、どこにでもいそうな人間らしい仕草。
そのギャップが本作のコングの魅力でもあります。

そのラストは姫を守る騎士の如き気高き最期。
ハッピーエンドを期待すると些か後味の悪い締めくくり。
やはりお子様には刺激が強いのではないかと愚考する次第ですが……。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2315686/
https://odin2099.exblog.jp/25617496/
https://odin2099.exblog.jp/27453193/


by odin2099 | 2020-11-03 17:37 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30