『個人教授』(1968)
2020年 11月 04日

そして遂にバカンスで訪れたスキー場で二人は結ばれる。
だが彼女の心はまだフォンタナにあることに気づいたオリビエは別れを決意するのだが、すれ違いの生活に疲れたフレデリックはオリビエと全てをやり直そうと思い詰めていた。
年上の女性に憧れる少年を描いた恋愛モノで、主演はルノー・ヴェルレーとナタリー・ドロン。
共演はロベール・オッセン、カティア・クリスチーナ、マルティヌ・サルセー、ベルナール・ル・コク。
監督はミシェル・ボワロン。
ナタリー・ドロンの役柄は人妻で不貞を働いているのかと思いきや、事実婚状態の恋人どまりなので二人の恋愛そのものに支障はない。
最初のうちは少年のアタックをかわしつつも遂に熱意にほだされて、というパターンなのかと思って見ていたら、多少は拒んでは見せるものの意外にあっさりと受け入れたのには拍子抜けした。
といって、恋人との隙間を埋めるために年下の男の子をからかった、というレベルではなく結構ガチの恋愛で、少年と二人での新生活にまで想いを馳せてしまう。
結局は少年が自ら身を引くことで二人のよりを戻させようとするラストなのだが、すんなりと元サヤに収まりますことやら。
三人が三人とも不幸な結末を迎えそうなのだが、如何だろう。
とにかくみんな自分勝手だ。