『ガメラ/大怪獣空中決戦』
2020年 11月 17日
人気あるんだし、これも日テレが製作にかんでるんだから、ジブリばっかりじゃなくたまには「金ロー」でやればいいのにねえ。

でも多少ファッションやら小道具だとかが気になる程度で、内容は決して古びてませんね。
今でも十二分に面白い無駄のない一篇です。
最初にちょこっとだけ出てくる本郷功次郎と久保明の二人のやり取りが、弥が上にも怪獣映画のムードを醸し出してくれます。
片や大映の「ガメラ」、片や東宝の「ゴジラ」、黄金期を支えた作品に何本も主演してる両雄の(画面越しの)共演はやはり締まります。
そしてガメラとギャオス、二つの場所で別々の事件が起こり、メインキャラクターも二つのチームに分かれ、その行動は交互に描かれます。
やがてこの二つは交差し、そして遂に合流、ボルテージは一気にあがります。
よくよく考えてみるとこの二つの結び付けはかなり強引だったりもするのですが、映画はテンポ良く進んでいきますので映画を見ているうちは気になりません。
脚本、演出、編集、全てが上手いですね。
ただこの三部作、いやこの第一作の出来が良すぎただけに、その後の「ガメラ」シリーズを作る上での枷になってしまっているようにも感じられます。
三部作の後に作られた作品は、旧来のファンにも三部作のファンにも素直には受け入れられず、数年前から動き出していた更なる新作映画の企画も、その後の進展がありません。
本来なら今年がガメラ誕生から50年というメモリアルイヤーだったので、復活させるにはちょうど良いタイミングだったのですが。
【ひとりごと】
斉藤審議官、変な人だし頭の固いお役人なのかあと思っていたのだけれども、判断力や決断力、それに意外にも柔軟な思考力を持ってますね。
民間人であり若輩者でもある長峰を差別的に扱うことなく、率先して彼女の意見を取り入れようとしてます。
むしろ佐竹一等陸佐の方が物腰が柔らかいようでいて、やや杓子定規的な対応が見られるようで。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/10717510/
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