『スーパーマン<エクステンデッド・エディション>』(1978)
2020年 11月 19日
その結果<ディレクターズカット版>より30分以上長く、<劇場公開版>よりも40分近く長い3時間越えの超大作が誕生しました。
勿論話題性や高視聴率が期待出来るコンテンツだから特別なのはわかりますが、それでもテレビではカットして流すのが当たり前、ではない判断には好感が持てます。
クリプトン崩壊からカル=エルの脱出、地球到達してケント夫妻と出会うまで優に30分はあります。
そして成長したクラーク・ケントが己が素性を知り、スーパーマン誕生まで1時間。物語はゆったりと進行していきます。

テレビで二日間に分けて見るならいいのですが、通しで見ると流石に長いですね。
それにこの作品、クラークがスーパーマンになるまで、スーパーマンの活躍とレックス・ルーサーの暗躍、そしてスーパーマンとルーサーとの対決という具合に幾つかのパートに分かれてますから、案外分割放送に適した構成とも言えそうです。
細かいシーンがあちらこちらに散りばめられていますから3時間集中して見るよりも、ところどころで休憩を挿みながらのんびり見る方が愉しめそうです。
ちなみに冒頭には
「この作品は映画製作者がテレビ放送用に制作したものです
劇場版の監督の意図とは異なります」
とのテロップが出ますが、監督表記はリチャード・ドナーのまま。
実際は誰が編集、再構成したのでしょうか。
【ひとりごと】
少年時代のクラークを演じたジェフ・イーストは、クリストファー・リーヴに似てるような似てないような…?
しかし彼も立派にクラークを演じ、この作品に関していえば序盤からの三分の一迄は堂々たる主演俳優です。
昨今のDCはマルチバース化が進み、テレビ版・映画版問わず新旧の俳優がクロスオーバーする傾向が強まっているから、ひょっこりクラーク役で出演したりしないですかね。
【もうひとこと】
クライマックスシーンでの地球逆回転、「人類の歴史に介入するな」という父の戒めの言葉を今後は胸に刻むのでしょうが、二度と使えないという枷を設けるべきではなかったかなと感じました。
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