『大列車強盗』(1979)
2020年 11月 24日

はたしてピアースたちは金塊を盗み出すことが出来るのか?
原作はマイクル・クライトンの小説で、実際に起きた金塊強奪事件を元にしているが、どこまでが事実でどこからフィクションなのかが明らかにされていないのがクライトンらしい。
出演はショーン・コネリー、ドナルド・サザーランド、レスリー=アン・ダウン。
クライトン自身が脚本を書き、監督も務めていて、後にクライトンはコネリーを念頭に置いて「ライジング・サン」を執筆、コネリー主演で映画化された。
2時間弱の映画だが、鍵の複製が揃うまでで半分以上費やしている。
そして列車の旅が始まるころには残り時間は約20分。
綿密に準備をしている過程が描かれているというより、前半はモタモタしているという印象が強い。
後半になると鈍重そうなコネリーが自ら危険なスタントに挑んでいるが、思いのほか緊迫感が伝わってこず、事件はやや唐突に終息を迎えてしまう。
コメディ映画と呼ぶには些か残酷なシーンもあるし、サスペンスも盛り上がらず、どうにも間の抜けた作品に。