『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!<特別版>』(2019)
2020年 11月 25日
脚本は荒川稔久、監督は坂本浩一。
惑星ネクストの”守り人”リタから届いた招待状、それはネクストで開催される「スーパー戦隊最強バトル」への参加資格を伝えるものだった。
その大会で優勝すれば、何でも願い事が叶うという。
これに各話のゲストとしてパトレン1号/朝加圭一郎(結木滉星)、ボウケンシルバー/高丘映士(出合正幸)、ゴーオンレッド/江角走輔(古原靖久)、ゴーカイイエロー/ルカ・ミルフィ(市道真央)、ガオレッド/獅子走(金子昇)、デカマスター/ドギー・クルーガー(声:稲田徹)らがオリキャスで絡んでくる。
更にニンジャホワイト(広瀬仁美)とリュウレンジャー(和田圭市)もオリキャスが声をあて、「リュウソウジャー」からはマスターレッド(黄川田将也)、それに声だけだがリュウソウブラック(岸田タツヤ)とリュウソウグリーン(小原唯和)の二人が参加するという布陣。
バトルの鍵を握る少女リタを演じているのは浅川梨奈で、彼女が最新の坂本監督のミューズということになるだろうか。
比較的最近のヒーローたちが多いので、イメージが大きく変わったものは皆無。
髪型が変わったりということはあるが、衣装も往時のものかそれをイメージしたものなので違和感なし。
マーベラスはマーベラスだし、カグラはカグラだ。
ガオレッドの金子昇にしたところで、もう20年近く前の作品とは思えないほどの現役感だ。
戦隊ヒーロー同士のバトルといっても、騙されて戦ったり偽物相手ではなく、あくまでも競技大会という体裁なので悲壮感はなく、特に序盤は笑えるシーンや和むシーンも幾つか用意されている。
ヒーロー同士の組み分けもなかなか考えられていて、特にデカマスターとシンケンレッドの剣劇コンビなんて最強なんじゃなかろうか。
音楽も色々な作品から流用。
クレジットされているのは坂部剛、亀山耕一郎、山下康介、羽岡佳、高木洋、中川幸太郎、川村栄二の7人だが、要所でかかる「ゴーカイジャー」や、デカマスター&シンケンレッドコンビのアクションシーンに流れる「シンケンジャー」のBGMはやはり格好良い。
ちなみにBlu-ray<特別版>には「史上最強は誰だ!?」「暗躍する謎の鎧」「暴かれた大秘密」「そして明日へ」というテレビ放送版4話の他に、ボーナスディスクにはテレビ放送版に未使用シーンを追加して1本にまとめた<ディレクターズカット版>の両方が収録されているが、オススメは断然こちらである。