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『ポルターガイスト2』(1986)

『ポルターガイスト』の続編だが、スピルバーグはノータッチ。
普通なら”Based on Characters Created by ~”みたいな感じでクレジットされそうなものだが、一切名前が出てこないのは些か不自然な気もする。

『ポルターガイスト2』(1986)_e0033570_19371420.jpg事件後、フリーリング一家はダイアンの実家に身を寄せている。
どうやら明るさを取り戻しつつあるようだが、逆にダイアンとスティーヴが弾けすぎ。
この二人ってこんな能天気なキャラだったっけ? 
恐怖体験の反動?
ところが一家の前に不吉な影。
怪しげな神父がキャロル=アンに付きまとう。
その晩、唐突に祖母のジェスが亡くなり、そして「やつらが帰ってきた!」

その一家を助けるべくやってきたのが、インディアンの呪術師テイラーで、彼は前作にも登場した霊媒師タンジーナの仲間。
やがてタンジーナ自身もやってきて謎解きを始める。
彼らの家は墓地の上に建てられていたのだが、その下にはかつて狂信者に率いられた一団が閉じ込められ、そこで死んでいったのだと。
フリーリングさん、直接関係なくね? 
いい迷惑だよね、全く。

勿論「怪しげな神父=狂信者」なワケで、得体のしれないモンスターではなく直接的な”悪い奴”が出てくるのが今回の特色。
一家の信頼関係を崩壊させ、”愛”の力を削ぎ、そしてキャロル=アンを手に入れるのが目的なので、より対決色が強まった。

最後は家族の絆と、守護霊みたいな存在になっていたお祖母ちゃんによって救われ、メデタシメデタシ。
このお祖母ちゃんはいわゆる異能者で、キャロル=アンもまた然り、ということは当然母親であるダイアンも異能者で…というのはイキナリすぎるけれど、”選ばれし者”の家系だからターゲットにされるんだ、という理屈付けをしたかったのだろう。
というか、今回見直すまでそんな設定忘れてた…。

ところで今回、何の説明もなく長女が不在というか、いなかったことにされちゃってるんだけど、それはちょっと酷すぎるんじゃないかなあ。
事情が事情だけに触れたくないのはわからないでもないけれども。


by odin2099 | 2020-11-26 19:39 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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