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『ネイビー・シールズ』(1990)

『ネイビー・シールズ』(1990)_e0033570_20042433.jpg中東でテロリストの元から人質を救出したカラン大尉率いるシールズのメンバーたち。
だが手違いでボスを取り逃がし、またミサイルをも破壊し損ねたことで政府や軍の司令部から責めたてられる。
一方でカランは、情報部から与えられていた情報が誤っていたことで憤りを感じていた。休暇を与えられたものの、任務のことが頭から離れない。
程なくしてミサイル奪還作戦が立案されシールズも出動するのだが、空振りに終わる。
カランはレバノンの情勢に精通したジャーナリストのクレアに近づき、彼女から何らかの情報を得ようとしていた。

米国特殊部隊シールズの活躍を描くアクション映画で、「ネイビー・シールズ」の名前を冠した映画は何本もあるが、これがそれらの元祖か。
出演はチャーリー・シーン、マイケル・ビーン、ジョアンヌ・ウォーリー・キルマー、ビル・パクストン、シリル・オライリー、デニス・ヘイスバート、ポール・サンチェスら。
監督はルイス・ティーグ。
恋愛ドラマあり、哀しい戦友との別れありと程よく満遍なく盛り込まれ、卒なくまとめられた佳作である。

マイケル・ビーンが鬼隊長、チャーリー・シーンが切り込み役の暴れん坊といった役回りで、ビリングトップはチャーリー・シーンになっているが、中心になっているのはマイケル・ビーン演じるカランの方。
些か唐突な感は否めないが、美人ジャーナリストのジョアンヌ・ウォーリー=キルマーと、最初のうちは衝突するものの最後にはいい雰囲気になる。

一方でチャーリー・シーンが演じるホーキンスは、自分勝手で悪戯好きで命令無視の常習犯。
そして自身の軽挙妄動が仲間の死を招いてしまうのだが、あまり反省の色が見られないのが気になる。
まあ80年代にはそういうタイプのヒーローは多かった印象だが。

【ひとりごと】
休暇中のメンバーがゴルフに興じる場面があるのだけれど、これまた80年代風味で軽い。


by odin2099 | 2020-11-30 20:07 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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