<東宝チャンピオンまつり>でリバイバル上映するにあたり、約20分近く短縮された
「緯度0大作戦」の改題版。
<チャンピオンまつり>ではこの手の改題・短縮版作品が何本か上映されているが、あわよくば新作と勘違いしてくる層を狙っているのだろうか。

1時間半が怠く感じられるので、それを1時間ちょっとに切り詰めればテンポアップして面白くなるかと思いきやそうはいかず。根本的な俳優の芝居や元々の演出の故で、編集でどうにかなるレベルではなかったようだ。
それでも旧版に比べれば見やすくなっているのかもしれない。
説明不足になるのは致し方ないが、その分想像をめぐらす余地はある。
ラストシーンの受け止め方も人それぞれだ。
合作映画ということもあるのだろうが、パトリシア・メディナ、リンダ・ヘインズ、中山麻理、黒木ひかるとお色気要員を揃え、身体のラインがハッキリ出た胸元がザックリ開いた、如何にもな60年代米国B級SF映画のラインに連なるファッションに身を包んでいるのだが、表現は控えめ。
ファミリー向けピクチャーということは強く意識したのかもしれない。
ちなみに原案段階では、ホットタブパーティで科学講義を行なう場面(もちろん男女とも全裸で)もあったのだがカットされたとのこと。
その名残が免疫風呂に浸かるシーン(男女で混浴になる)なのかもしれないが、このあたりの描写がが限界だったのだろう。
【ひとりごと】
改題しているのはオリジナル版とは別物ですよ、という目配せじゃないかという向きもあるかもしれないが、それなら改題するケースとしないケースがある説明が付かない。