『ロボコップ』(1987)
2020年 12月 02日

折しも強盗団を追って殉職したマーフィ巡査をロボコップとして蘇生させ、治安維持に当たらせるのだったが…。
題名から「ロボット刑事」との関連性が指摘されていたが、内容は「8マン」。
そしてデザインは「宇宙刑事ギャバン」である。
日本のアイディアが金をかけ、センスに磨きをかければ世界に通用することの何度目かの実例と言える。
しかしこれほど人間が簡単に、惨たらしく殺されていくヒーロー作品はなかなかあるまい。
人間の尊厳を踏みにじる、不快感しか覚えないシーンの数々。
特にマーフィが惨殺されるシーンは正視できないほどだ。
もっとも初見の頃のメモを見ると、普通に楽しんでいたのが自分でも意外だった。
トラウマシーンの一つでもあるのだが…。
ともあれ、ベイジル・ポールドゥーリスの作ったテーマ曲は比類のない格好良さ。
パート2では音楽担当者交代に伴いこのメロディは使われなかったが、パート3ではロボコップ登場シーンで華々しく流れ、ヒーロー復活を強く印象付けた。