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『ロボコップ』(1987)

『ロボコップ』(1987)_e0033570_00022205.jpg近未来のデトロイトは犯罪都市と化し、警察もオムニ社によって民営化されていた。
凶悪な犯罪を撲滅するため、オムニ社は副社長のジョーンズらが中心になり人間に代わるロボットの開発に着手するのだが、プレゼン中に暴走し失敗に終わる。
野心家のモートンはこの機をとらえ、自らが考案したサイボーグ警官の計画を進める。
折しも強盗団を追って殉職したマーフィ巡査をロボコップとして蘇生させ、治安維持に当たらせるのだったが…。

題名から「ロボット刑事」との関連性が指摘されていたが、内容は「8マン」
そしてデザインは「宇宙刑事ギャバン」である。
日本のアイディアが金をかけ、センスに磨きをかければ世界に通用することの何度目かの実例と言える。

しかしこれほど人間が簡単に、惨たらしく殺されていくヒーロー作品はなかなかあるまい。
人間の尊厳を踏みにじる、不快感しか覚えないシーンの数々。
特にマーフィが惨殺されるシーンは正視できないほどだ。
もっとも初見の頃のメモを見ると、普通に楽しんでいたのが自分でも意外だった。
トラウマシーンの一つでもあるのだが…。

ともあれ、ベイジル・ポールドゥーリスの作ったテーマ曲は比類のない格好良さ。
パート2では音楽担当者交代に伴いこのメロディは使われなかったが、パート3ではロボコップ登場シーンで華々しく流れ、ヒーロー復活を強く印象付けた。


by odin2099 | 2020-12-02 00:04 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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