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『プライベート・レッスン/性の課外授業』(1981)

思春期真っ盛りのフィリーは女の子に興味津々だけど、声もかけられない。
親友シャーマンと一緒に双眼鏡で覗くのが精一杯だ。
夏休み、父は一人で旅行へ行ってしまう。
母を早くに亡くしたフィリーと一緒に家に残っているのは、運転手のレスターと庭師、そして新しく来た若く美しいメイドのマローだけ。

『プライベート・レッスン/性の課外授業』(1981)_e0033570_22032125.jpgこっそりとマローの着替えを覗こうとしたフィリーだったが、彼女に見つかってしまう。
ところが彼女は怒るどころか優しく部屋に招き入れ、着替えを見せてくれるのだったが、怖気づいたフィリーはそそくさと退散してしまう。
その後も折につけフィリーにちょっかいを出すマローだったが、その度に逃げ出してしまうフィリー。
しかしやがて彼女をデートに誘うまでに成長し、遂に二人は結ばれる。

ところが翌朝、彼女はグッタリして動かない。
慌ててレスターを呼びに行くと、彼女を見たレスターは「死んでいる」と一言。
彼女を殺してしまったとパニックになったフィリーは、何とか警察沙汰にならないようにレスリーと一緒に庭に彼女の死体を隠して埋めたのだが、翌日何者かによって穴は掘り起こされ、フィリー宛に脅迫状が届いていた。

年上の魅惑的な女性が初心な少年に性の手ほどきをするという青春モノで、ロッド・スチュワートやエリック・クラプトン、アース&ファイヤーなどのヒット曲が流れるなど変なところに金がかかった作品。
当時のシルビア・クリステルは28歳くらいか。
出来ればもう2~3年くらい前、『エマニエル夫人』三部作の頃だったらもっとときめいていたかも。

対してフィリーを演じたエリック・ブラウンは16歳ぐらいだと思うが(しかももっと幼く見える)、その彼の前でシルビアは下着を一枚ずつ脱いでいくストリップを演じ、一緒に浴槽に浸かって体を洗ってあげ、最後にはベッドを共にするのだから大らかな時代だったのだ。
今なら大問題になりそう。

彼女以外にもシャーマンの姉を演じたパメラ・ジーン・ブライアント(当時は21歳くらい)や、学校の先生を演じたMeridith Baer(撮影時は33歳くらいか)といったセクシー美女がエリック少年と絡んでくるのだが、何とも羨ましい限り。

この手の作品のセオリーに則ってフィリーがマローに熱を上げるのかと思いきや、フィリーがマローを意識してるのは見え見えではあるものの、むしろマローの方から積極的にフィリーを誘惑してるように見えるので可笑しいなと思っていると、実は彼女は不法労働者で、それを知ったレスターから脅され、お金を騙し取ろうという計画に協力させられていたことがわかり納得。
逆にレスターの悪巧みを知ったフィリーはマローの協力でレスターを罠にかけ、それでメデタシメデタシとなる。

なお劇場公開時のタイトルは『プライベイトレッスン』で、DVD発売の際にこのタイトルに。


by odin2099 | 2021-01-02 22:05 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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