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『名探偵コナン/銀翼の奇術師』(2004)

劇場版『名探偵コナン』シリーズ第8弾。
今回から監督がこだま兼嗣から山本泰一郎に交代。

舞台女優の牧樹里が持つ宝石を狙う怪盗キッドから予告状が届いた。
依頼を受けた毛利小五郎をはじめ江戸川コナンや蘭たちも劇場に向かうが、そこに捜査の協力者として工藤新一が現れる。
コナンはその新一が怪盗キッドだと叫ぶが、証拠もないため誰も信じない。
お芝居が終わりに近づいたとき遂にキッドが動き出し、コナンもまた彼を追い詰めるが既の所で取り逃がしてしまう。
翌日、宝石を守ったお礼ということでコナンたちは函館にある牧の別荘での打ち上げに招待され、スタッフやキャストと共に飛行機に搭乗する。
キッドはわざと盗みに失敗した体を装い、この機会を狙っていたに違いないとコナンは警戒を強めるが、なんとその機内で牧が何者かに毒物によって殺害されてしまう。
更に彼女と接触した機長と副操縦士も体調の異変を訴える。
果たして牧を殺した犯人は誰か、
操縦不能に陥った旅客機の運命は、
そしてキッドの目的は何なのか――?!

『名探偵コナン/銀翼の奇術師』(2004)_e0033570_18501722.jpg正直言ってプロットの詰め込み過ぎ。
序盤は江戸川コナンVS工藤新一、もとい新一に変装したキッドとの対決。
中盤は旅客機という一種の密室で起こった殺人事件の謎解き。
そして終盤は旅客機パニック物と化す。
この映画から三本の別々の作品が作れそうだ。

一応三つのプロットは相関関係というか因果関係によって結ばれてはいるものの、直接的には無関係である。
特に中盤の殺人事件の件は怪盗キッドには全く関係がない。
犯人にしても、たまたま函館への旅が丁度タイミング良かったというだけだろう。

だがその結果旅客機がコントロール不能に陥るという大騒動が起こり、乗客の一人に変装していたキッドとコナンが協力してこの危機に対処するという、ファンならば胸熱の展開が待っているのだから繋がりがないとは言えないものの、それらが有機的に結びついているかと言えば答えは「No」だ。

ちなみにキッドの宝石盗みの話は途中でどっかへ行ってしまう。
牧が持っていた宝石は偽物だったことに気づき、諦めたとあっさりキッドの口から語らせてしまうのは如何なものか。
それでも色々と詰め込んだなりの面白さはあり、コロコロと目先が変わるので置いてけ堀になる危険は孕んではいるものの、飽きさせないだけの工夫はなされている。

【ひとこと】
コナンは麻酔銃を間違えて小五郎ではなく蘭の母である妃英理に撃ってしまい、仕方なく英理の口を借りて推理を披露する羽目になるが、他にも今回は変声機の操作ミスが幾つか…。


by odin2099 | 2021-01-12 18:51 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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