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『長篇怪獣映画 ウルトラマン』

こないだから何故か見たくなっていたので引っ張り出してきました。
一番最初の『ウルトラマン』、その第1話・第8話・第26話・第27話、4話分の再編集版です。

第1話、赤い球と衝突して消息不明となったハヤタ隊員。
しかし赤い球に吸い込まれていくのは警察官を含め、多くの人が目撃しています。
その直後に科特隊の隊員たちが駆けつけるのですが、誰もその目撃談を信じません。
「そんなバカな」「バカとは何ですか!」
怪異現象を専門にしている科特隊なんですから、もうちょっと柔軟な姿勢で行きましょうよ。
それよりもこの時点で注意深く観察・考察していれば、ハヤタとウルトラマンの特別な関係性に気付けたような気もしますけどね。

『長篇怪獣映画 ウルトラマン』_e0033570_21122573.jpgそのハヤタ隊員、みんなが心配してるというのに「そんなことはどうでもいい」と一蹴。
打倒ベムラーに燃えてます。
ムラマツキャップなんか「ハヤタのような立派な男を神様が見捨てるはずがない」とまで言ってましたけれどねえ。
そのキャップにも事情を説明せず、ビートル機を壊したことを謝罪したのみ。
うーん、これがハヤタの性格なんでしょうか。
それとも既にウルトラマンの意識が前面に出てきてるんでしょうか。
なんか生きていることを深く突っ込まれたくない、という意思が感じられます。

そんなぶっきら棒な物言いをムラマツたちがあまり疑問に感じていないということは、普段からハヤタは任務優先で、こんな感じで喋ってるのかもしれません。
そうじゃなければ「あれ?いつものハヤタと違う」と思ったかも。
でもムラマツもアラシもイデもアキコも、あんまり同僚に関する洞察力は優れてないみたいだから気が付かないかなあ。

そもそもウルトラマンと一体化してる時のハヤタは正真正銘のハヤタなのか、それともウルトラマンがハヤタの口を借りて喋っているのか、どっちなんでしょう。
自分は長い間「ハヤタの意識はウルトラマンに乗っ取られていた。だからウルトラマンが帰った後、一体化していた間の記憶がない」んだと思っていました。

でもある時に友人から「ゾフィーがウルトラマンと分離させ新しい命を与えたときに、それまでの記憶を消したんだ」という解釈を聞かされ、わー、そんなことは考えもしなかったなあと驚いたものですが(いや、そう考える方が自然ですかね)、実際のところはエピソード毎、脚本家毎に解釈が違い統一されていないから、ハヤタが人間っぽくも人間離れしてるようにも見えてしまうんでしょうけれども。

そのウルトラマンとハヤタが邂逅し、ベムラーが暴れまわった竜ヶ森湖は、設定上は埼玉県にありますが、実際にロケーション撮影が行われたのは猪苗代湖だそうです(一部は河口湖らしいですが)。
この第1話と同時に製作されていたのが第8話で、こちらの多々良島は裏磐梯(五色沼)で撮影されています。

その次の26話の舞台はジョンスン島。
本放送時は8話と26話ですから4か月ほど間が空いてますが、続けて見てしまうとスフランが出てくることもあって同じ島に見えちゃいますね。
ところがこちらの撮影は多摩湖で行われているので実は全く別の場所だった、というのも面白いもんです。

しかしこの映画版、科特隊は竜ヶ森湖から帰還後すぐに多々良島へ飛んでるようですし、その任務が終わった翌日にはジョンスン島へ出動してますから忙しい忙しい。
この一連の騒動自体がせいぜい4~5日の間にたて続けに起こってるんですから、科特隊の皆さんは想像以上の激務ですねえ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/8600734/
https://odin2099.exblog.jp/25351677/



Commented by A-chan at 2021-08-27 01:33 x
こんばんは。お久し振りです。
イデ隊員役の二瓶正也さんが亡くなられましたね。また昭和を代表する俳優さんが逝ってしまい寂しい限りです。
科特隊の功労者と言えば岩本博士も印象深いですが、怪獣退治の為の武器の殆どはイデ隊員の発明によるものなんですよね。スペシウム光線と同威力のマルス133が代表的ですが、スパーク8の破壊力が爽快です(背を向けたドラコがジグソーパズルに・・・・!!)。
これだけの才能があるイデ隊員なのに、何故ウルトラマンさえいれば科特隊は必要無いなどという妄想に憑りつかれてしまったのか・・・?

(後々のシリーズに見られるウルトラマンと防衛チームの関係は、まさにハヤタ隊員の言う「持ちつ持たれつ」で、双方が必要不可欠だと思っています。中にはウルトラマンと深い絆を結んだチームもありますし)

後、雪ん子やジャミラに同情するイデ隊員も良いですね。排他的な村社会や不祥事の隠蔽を平然と行う隣の国のような国家、両者のえげつなさがリアルで鬱でした。
ぺスターの回、思えば防衛チームが一般市民に責められる最初のエピソードですよね。後のシリーズで市民の防衛チームへの非難が過熱化していきますが、これもウルトラマンの頃よりも怪獣が強力になってきたせいかもしれません。

二瓶さんは後のウルトラシリーズにも出演されてますが、同じ円谷作品「マイティジャック」にも出演されておられたのですね。
多くのファンに夢を与えて下さった二瓶さんには、本当にありがとうございましたと言いたいです。では、二瓶さんのご冥福を心からお祈りします。
Commented by odin2099 at 2021-08-27 18:27
> A-chanさん

いらっしゃいませ~♪

「こんなこともあろうかと…」というのが「ヤマト」の真田さんの台詞としてネタにされることが多いですが、真田さんより先に使ってたのがイデ隊員ですね。
天才発明家でムードメーカーで、なおかつ隊員の中では一番視聴者視点に近いキャラクターだったんだと思います。
確かハヤタがウルトラマンでは?と最初に推測したのもイデ隊員じゃなかったっけ。
そういえば「ザ・ウルトラマン」のトベ隊員も、ヒカリがウルトラマンである可能性を数字で弾き出してましたっけ。

二瓶さんは他にもレギュラー、ゲスト問わず多くの子供番組に出て愉しませてくれました。
奇しくも今日はキャップこと小林昭二さんの御命日。
あちらでも愉しく、賑やかにやっているでしょうか。
by odin2099 | 2021-01-17 21:08 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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