『ダニエラという女』(2005)
2021年 01月 25日

”イタリアの宝石”モニカ・ベルッチが、絶世の美女である娼婦に扮した艶笑劇で、ベルナール・カンバンが娼婦を口説く気弱な男を、ジェラール・ドパルデューがその強面の愛人を演じている。
脚本・監督はベルトラン・ブリエ。
この作品はモニカ・ベルッチありき、だろう。
彼女は全編に亘り、ほぼ下着姿かヌードになって豊満な肉体を惜しげもなく披露してくれ、男を手玉に取る”小悪魔”よりも、むしろどんなバカな男も包み込む包容力、母性を感じさせる”女神”のような存在感を醸し出している。
毎晩彼女の相手をしていたら例え心臓に持病がなくても体がもたないだろうなあという、妙な説得力も?
途中でイメージショットというか、時系列が不明な場面が何度か挟み込まれて多少は混乱するものの、最後は丸く収まるハッピーエンドだ。
愛に飢えていたダニエラが真実の愛に目覚めるというのもベタで良いのだが、ひょっとするとフランソワは一見すると冴えないオヤジに見えるものの、実は相当強かなんではないのかな、とふと疑問を抱いてしまった。
【ひとりごと】
奇麗だし色っぽいし、この年齢でこのスタイルをキープしているのも凄いもんだ。