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『ダニエラという女』(2005)

『ダニエラという女』(2005)_e0033570_18273236.jpg宝くじで大金を手にした平凡な男フランソワが、娼婦ダニエラに一緒に暮らして欲しいと頼み込む。
彼女は了承するのだが、実は心臓に疾患を持つフランソワにとって妖艶なダニエラとの暮らしは刺激が強すぎ、発作を起こして親友でもある主治医に心配される。
またすっかり様子の変わってしまった彼を、職場の同僚たちも気に掛ける。
だがある日ダニエラの姿が消えた。
彼女は退屈な日々に飽きて、娼婦の仕事に戻っていたのだ。
しかも他に愛人がいることも告げるのだった。

イタリアの宝石”モニカ・ベルッチが、絶世の美女である娼婦に扮した艶笑劇で、ベルナール・カンバンが娼婦を口説く気弱な男を、ジェラール・ドパルデューがその強面の愛人を演じている。
脚本・監督はベルトラン・ブリエ。

この作品はモニカ・ベルッチありき、だろう。
彼女は全編に亘り、ほぼ下着姿かヌードになって豊満な肉体を惜しげもなく披露してくれ、男を手玉に取る”小悪魔”よりも、むしろどんなバカな男も包み込む包容力、母性を感じさせる”女神”のような存在感を醸し出している。
毎晩彼女の相手をしていたら例え心臓に持病がなくても体がもたないだろうなあという、妙な説得力も?

途中でイメージショットというか、時系列が不明な場面が何度か挟み込まれて多少は混乱するものの、最後は丸く収まるハッピーエンドだ。
愛に飢えていたダニエラが真実の愛に目覚めるというのもベタで良いのだが、ひょっとするとフランソワは一見すると冴えないオヤジに見えるものの、実は相当強かなんではないのかな、とふと疑問を抱いてしまった。

【ひとりごと】
ダニエラに去られたフランソワは途中で若い娼婦と出会うのだが、これを演じているサラ・フォレスティエがなかなか可愛い。
撮影当時は18か19ぐらいだと思うけれど。
対するモニカは40か41ぐらいか。
奇麗だし色っぽいし、この年齢でこのスタイルをキープしているのも凄いもんだ。


by odin2099 | 2021-01-25 18:32 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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