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『札幌オリンピック』(1972)

来年の今日が北京オリンピックの開会式。
その頃までに新型コロナウィルスが治まってればいいですが、今の状況からするとまだ難しいのかなあ、という気もします。

そして49年前の昨日が札幌オリンピック開幕の日。

――ということとは無関係にその記録映画を見ました。
実は見るまでは開会式がいつ行われていたのか、全く意識してなかったもので…。

『札幌オリンピック』(1972)_e0033570_20092745.jpgアテネでの聖火の採火式から始まり、聖火が国内到着し聖火リレーが行われ、一方で各国の選手団が続々と入国し練習を開始、そしていよいよ開会式。
それに続けて各種競技の模様が盛り込まれ、最後は閉会式で幕を閉じるまでを、途中休憩を挟みながらの二部構成、約2時間40分で見せる大作映画です。
総監督は篠田正浩、ナレーションを高橋昌也と岸田今日子が勤めています。

この大会くらいから朧げにオリンピックの記憶があるのですが、開巻すぐから何やら不穏な動きが。
選手が企業から報酬を受け取っていたことがオリンピックの精神に反するとかで、当該選手の出場資格の剝奪だの、それを受けての参加国による参加ボイコットだのと、色々問題があったのですね。
ちっとも知りませんでした。

一方の競技風景の方では、なんといっても開催国たる日本の面目躍如である表彰台独占の日の丸飛行隊、転倒してもニッコリ笑って立ち上がって銅メダルを獲得した”銀板の妖精”ジャネット・リンあたりが懐かしく思い出されます。

しかしテレビ中継などで競技をずっと見ているならいいのですが、映画だと競技途中の一部だけを切り取り、その細切れ映像を編集しているからどうしてものめり込めませんし、その凄さも今一つどころか二つか三つくらい伝わりにくくなってしまっています。
また技術の進歩もあるので、今だったらもっと迫力、臨場感あふれる”絵”が撮れるのだろうな、という思いもあります。

それでも彼の市川崑総監督の手になる「東京オリンピック」よりは、オリンピックを見たなという気分にさせられました。
あの映画はあまりにも散漫過ぎましたからねえ。

【ひとりごと】
そういや2030年に札幌にオリンピック誘致、という話はどうなっているんでしょうか。
by odin2099 | 2021-02-04 20:13 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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