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『アーヤと魔女』(2020)

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの遺作「アーヤと魔女」を、「ハウルの動く城」に続いてスタジオジブリがアニメ化。
そう、年末にNHKで放送していたアレです。

『アーヤと魔女』(2020)_e0033570_18010569.pngどうせ詰まんねえんだろうなーと先延ばしにしてきたけど、放送から一か月以上経ったし、海外じゃ劇場公開も始まってるしと覚悟を決めて鑑賞。

のっけからバイクに乗った美女が出て来て、わー、なんじゃこりゃー!
さすが原作クラッシャーの名に恥じない導入部!!
――と思っていたら、案外原作通りの展開になっておりました。

違うのは、原作ではほったらかしだった「アーヤのお母さんが魔女」って設定を拾いあげたこと。
どう考えてもアーヤのお母さんはベラ・ヤーガやマンドレークと因縁がある方が自然なのに、実際はまるっきり赤の他人。
アーヤを選んだのも、狙ってたワケじゃなくて偶然ってことみたいです。
あ、もしかすると魔女の素質アリ、とは感じたのかもしれないけれど。

それを3人とも「かつてのバンド仲間」ってことにしたのは、良くも悪くも分かりやすい改変でした。
まあ「なんでバンド?」っていうのはあるし、グループとしての音楽の方向性の相違というよりメンバー内の恋愛トラブルで解散しちゃったようにも見えるのは下種の勘繰り?
もう一つの「12人の魔女に追われてる」という伏線(?)の方は結局未回収のままだったけれど。

後は基本悪人を出さないジブリらしく、ベラ・ヤーガもマンドレークも愛すべき隣人になっちゃってるのが不満といえば不満。
せっかくアーヤのヒロインらしからぬ(?)へこたれない性格はそのままなんだから、そこまで子供に阿らなくても良かったんじゃないの?という気もします。

ラストは「え、あれで終わり?」という感想を持った人が多かったみたいで、やれ尻切れトンボだの、未完だの、続編やシリーズ化を想定してるんじゃないかとか散々書かれてましたが、あれは仕方ないですね。
そもそも原作がそこで終わってるんですから。

小説の方の感想文に書いたように、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ女史としては続ける意向があったのかもしれませんが、それはかなわぬ夢となりました。
無理に「その先」を描いてくっつけて”蛇足”扱いされるよりはマシでしょう。

ちなみにジブリ初の3DCGアニメってことですが、出来に関してはノーコメント。
パイロット版だと思えば、これはこれでOKかなあ???ってことで。


by odin2099 | 2021-02-08 18:11 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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