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『未来少年コナン』(1979)

恥ずかしながらTVシリーズを一度もきちんと見たことのない僕にとって――何度かチャレンジしてはみたんですがね――、『コナン』というとこの劇場版、それに「オールナイトニッポン」枠で放送されたラジオドラマ版(詳細はサイト内「サウンド・シアター」を参照)のみ。

『未来少年コナン』(1979)_e0033570_15522091.jpgそんな乏しい知識と照らし合わせてみても、この作品が単なるTVのダイジェストというより、TV版の絵を使って全く別のお話をこしらえたのだと捉えるほうが良さそうだという見当はつく。ファンの人気に後押しされて映画化が決まり、その後でファンからそっぽを向かれたというのもわかるような気がするし、しかも映画化の作業にTV版のスタッフは参加していない
TV版スタッフとして監督の宮崎駿をはじめ、高畑勲、大塚康生らの名前は列挙されているのが虚しい限りで、そのあたり誰が力を握りどういう風に取り決められたのかはわからないが、なんだか失礼な話だなぁという気がしてならない。
お話にしたって前半部分は何とか付いていけるものの、後半になるともういけない。場面場面の繋ぎがおかしく、端折られているのがハッキリわかってしまう。モンスリーはいつ変心したのか、ダイス船長はいつからコナンと共闘するようになったのか、いきなり知らないヤツ(ルーケだ)とコナンらが仲良くしてるのは何故なのか。それにクライマックスでは肝心要のコナンが、一体今どこにいるのかがサッパリわからなくなるのだ。
極めつけは物語のキーとなるキャラクター、ラオ博士の存在で、目も見えず耳も聞こない廃人同様になってしまい、唯一の外界との絆が孫娘のラナだけだ、とハッキリ断言しているのも関わらず、ラストでは変わり果てた世界の様子を調べたい、と単身旅立ってしまうのだ。奇跡的な回復を見せたのか、それともラナちゃんが憎むべきレプカに嘘をついていたのか、さぁどっちだ?!

ラジオドラマ版の方は、元の『コナン』の良さをどこまで伝えているかはわからないながらも、一つの作品としてきちんとまとめられている点は評価出来る。劇場版もせめてこの程度にはまとめられなかったのかなぁ、と思うと非常に残念。久しぶりに見直してみたけれど(多分本公開の時以来だと思う)、救いは元気なコナンや可憐なラナの姿が色褪せてないなぁと思えたことくらいだった。

そういえば数年前、続編の名前を冠したTVシリーズの新作(『未来少年コナンII/タイガアドベンチャー』。途中で『コナン』の名前が取れたらしい)が放送されていたけど、あれは一体ナンだったんだ?
Commented by Brian at 2006-04-02 11:39 x
こんにちわ。
『未来少年コナン』は当時NHK最初の本格的連続アニメーションとして放送されましたよね。
その後、何回も再放送されて、何回も見ました。(笑)
もち、DVDも持ってます。(だって、これは後の世に語り継ぐべき名作だと思いますからね。)
それに比べ、映画の出来は・・・。
情けないたら、ありゃしない。あれを見たスタッフは何とも思わなかったのでしょうかね?
Commented by odin2099 at 2006-04-02 17:16
『コナン』の後番組『キャプテンフューチャー』は一話から見ているんですが・・・。

再放送の度に挫折してますなぁ、なんでだろ?
似たような経験は『ふしぎの海のナディア』でもあります(苦笑)。

『コナン』の劇場版はもう一本ありますね。
あれは起承転結もへったくれもない、トンデモ作品でしたが(爆)。
by odin2099 | 2006-03-08 23:26 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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