『蒼い衝動』(1986)
2021年 02月 12日

最後は主人公が関係を持った女性たちの殆どが妊娠してしまい、さてどうするかというドタバタ劇になるのだが、無理やりダンナをあてがいハッピーエンドで終わる。
生まれてくる子供たちの本当の父親が誰なのか、それを知ってるのは主人公と当の女性たちだけというコト。
原作はギョーム・アポリネールの『若きドン・ジュアンの冒険』。
監督はジャンフランコ・ミンゴッティ、出演はクローディーヌ・オージュ、セレナ・グランディ、マリオン・ピーターソン、マリナ・ヴラディ、ファブリス・ジョッソ、フランソワ・ベローソ。
主人公は惚れっぽいけど一途で、相手の女性の側もまんざらではなく、お互いに遊びと割り切っている様子もなく、それでも女性同士が鉢合わせしても修羅場にはならない。
なので映画は終始明るいトーンが保たれているのだけれども、実際のところ主人公と相思相愛なのはおしゃまな妹だろう。
さすがに彼女に手を出すことはなかったが、数年後に成長した妹と再会したらどうなることやらという危うさは残るし、もう一人、主人公に対しては常に厳格な立場を崩さない母親も、どうも鬱屈した感情を秘めているようなのでひょっとすると…?などと考えてしまった。
なんせ主人公は実の姉や叔母とも躊躇なく関係を結ぶヤツだからなあ。
とにかく主人公役の俳優さんが非常に羨ましく感じる一遍だ。