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『スター・トレックV/新たなる未知へ』

劇場版<スター・トレック>シリーズの5本目。
前作までのミスター・スポックことレナード・ニモイ監督に代わり、本作の監督はジェイムズ・T・カークことウィリアム・シャトナー。

前作ラストで新造なったエンタープライズ号を与えられたクルーたち。
ところが整備不良で故障だらけ。
しかし緊急事態が発生し、経験豊かな指揮官はカークだけ、ということで急遽実戦へ配備されることになる。

『スター・トレックV/新たなる未知へ』_e0033570_08584410.jpg見かけは新しくても中身はボロボロというのも嫌だけれど、幹部クラスが高齢者ばかりの艦というのも何か嫌。
クルーたちは半ば伝説的存在なんだろうし、優秀な人材揃いなんだろうから昇進も昇格もないのは不自然だけど、みんな現場が好きで異動を断っているのか、それとも規律違反も一回や二回じゃないだろうからそれで帳消しになっているのか。
いずれにせよシリーズが長く続いている弊害みたいなものだろう。

かといってメンバーを異動させ別行動させたり、エンタープライズ号のブリッジを新しいクルーで固めたらファンは納得しないだろうから、この頃にテレビで「新スター・トレック(Star Trek: The Next Generation)」を始めて世代交代を狙ったのは必然だったんだろう。

今回は宇宙で神様を探すお話。
さーて神様なんかいるんだろうか。
案の定出てきたのは神様モドキの怪物。
それなりのパワーの持ち主ではあるものの、あっけなく退治されるという壮大なホラ話に終わっちゃうのも「スター・トレック」らしいといえばらしいのかな。

また今回のヴィランであるスポックの異母兄サイボックは、狂信的とはいえ分別は失ってはおらず、最後は過ちを認めて自らを犠牲にして仲間たちを助けようとするし、辻斬り強盗的なクリンゴンの一団も、お偉いさんに説得されてカークに謝罪。
ということは神様モドキの化け物以外は悪い奴はいなかった、という結末なのも考えてみれば凄い話だな。

<過去記事>



by odin2099 | 2021-02-13 09:04 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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