『スター・トレックV/新たなる未知へ』
2021年 02月 13日
前作までのミスター・スポックことレナード・ニモイ監督に代わり、本作の監督はジェイムズ・T・カークことウィリアム・シャトナー。
前作ラストで新造なったエンタープライズ号を与えられたクルーたち。
ところが整備不良で故障だらけ。
しかし緊急事態が発生し、経験豊かな指揮官はカークだけ、ということで急遽実戦へ配備されることになる。

かといってメンバーを異動させ別行動させたり、エンタープライズ号のブリッジを新しいクルーで固めたらファンは納得しないだろうから、この頃にテレビで「新スター・トレック(Star Trek: The Next Generation)」を始めて世代交代を狙ったのは必然だったんだろう。
それなりのパワーの持ち主ではあるものの、あっけなく退治されるという壮大なホラ話に終わっちゃうのも「スター・トレック」らしいといえばらしいのかな。
また今回のヴィランであるスポックの異母兄サイボックは、狂信的とはいえ分別は失ってはおらず、最後は過ちを認めて自らを犠牲にして仲間たちを助けようとするし、辻斬り強盗的なクリンゴンの一団も、お偉いさんに説得されてカークに謝罪。
ということは神様モドキの化け物以外は悪い奴はいなかった、という結末なのも考えてみれば凄い話だな。
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