『背徳の西洋美術史/名画に描かれた背徳と官能の秘密』 池上英洋/青野尚子
2021年 02月 16日
年代ごとではなくテーマごとに章立てされているので、同じ画家の名前があっちこっちに出てきたり、誰某が誰某の弟子で、誰某が誰某の影響を受け…という解説を読んでいるだけで混乱する部分もあるのだが、男女問わずの美しいヌードの図版が(カラーで)各所に置かれているので、パラパラと捲るだけでも目に愉しい。
一般的にはあまり知られていないように思える作品も取り上げられているが、点数が多い反面サイズが小さいので細部がわかりづらいものもあるのがやや残念。
かといって大判の画集は場所をとるし、しかも高価だから致し方ないところか。