『歴史のじかん』 山崎怜奈(乃木坂46)
2021年 03月 03日
一体どんな内容なんだろうという興味で手に取った一冊。
残念ながらグループとしての「乃木坂46」は知っていても、彼女個人のことは全く知りませんでした。
実際は彼女が「書いた」とは言い切れない部分も。
というのは彼女がMCを務めた配信番組をベースに、書き起こしをしたものがメインだからです。
この番組は毎回専門家をゲストを迎えたトーク番組だったそうで、全50回の中から14回分をセレクトして座談会形式で書籍化したものがこちら、ということになるようです。

彼女に対する”先生”役は、一坂太郎、伊東潤、井上潤、冲方丁、小和田哲男、河合敦、木村綾子、黒田基樹、呉座勇一、齊藤幸一、乃至政彦、橋場日月、堀口茉純、本郷和人、宮下玄覇、母利美和、安田清人、山口俊雄、山本博文とバラエティに富んだ諸氏。
個人的には「蒲生氏郷」を取り上げてるのがポイント高いですね。
「もしも蒲生氏郷を大河ドラマの主人公にするなら」がテーマでしたが、ちょっと歴史を齧っただけの人には出てこない選択肢だと思い、彼女のことが気になりだしました。
また各回の最後には本書書き下ろしのコラムが付いているのですが、これが自分の言葉でしっかりと綴ってあり、色々と考えさせられるものばかり。
「乃木坂46イチの才女」(帯のコピーより)というのも、単なる宣伝文句ではなさそうです。
そもそもアイドルでありながら、写真集やフォトブックより先に歴史の本を出すというあたりで、彼女の只者ではない感はひしひしと伝わってきます。