『新諸国物語 紅孔雀/第二篇 呪の魔笛』(1954)
2021年 03月 21日

一方互いに惹かれあう小四郎と久美だったが、網の長者や一角らの思惑が絡み合い離れ離れへ。
そして久美は今度は”されこうべ党”の手の者に連れられ、盲目の剣士浮寝丸と邂逅。
浮寝丸の口から”白鳥党”と”されこうべ党”の長きに亘る因果、そして自分が”されこうべ党”の党首であり、小四郎が”白鳥党”の党首であることを告げられ動揺する久美だったが、薬草を飲まされ心を”されこうべ党”に支配されてしまった。
その頃一角に襲われた小四郎は、絶体絶命の窮地に陥っていた。
鍵の在処は二転三転し、恋仲の若い二人は敵と味方に分かれ、財宝目当ての悪党どもだけでなく、その背後には”白鳥党”と”されこうべ党”の宿命の戦いという縦糸が張られていたことが明らかになる第二部。
そんな中で善から悪へ。
可憐なヒロインから妖艶な悪女へと変貌する高千穂ひづるが、一段と光っている。