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『ムーンサルト/ソ連極秘宇宙計画』(2005)

『ムーンサルト/ソ連極秘宇宙計画』(2005)_e0033570_18574190.jpg宇宙計画を極秘に進めていたソ連は、1938年に初の有人宇宙船の打ち上げを敢行。
だがロケットは消息を絶ち、その後設計技師も逃亡。
残された他の宇宙飛行士候補たちも消され、計画は闇に葬られた。
だが同年、チリ北部で光る物体が落下したとの記録が残っていたことから、抹消されたはずの計画の全貌が明らかになってゆく、というドキュメンタリー映画。

――ではなく、実は発見された資料映像に関係者へのインタビュー映像を交えて構成された、という体のモキュメンタリー映画。
別題は『ファースト・オン・ザ・ムーン』
ガガーリンが実際に宇宙を飛んだのが1961年だから、もし1938年に宇宙飛行が成功していたら歴史は大きく変わっていたかもしれない。

宇宙飛行士の選考過程も訓練も非公開。
対象者は常に監視下に置かれ余計なことは排除され、失敗すれば証拠を隠滅するというのは如何にもソ連らしく、全編が殆ど白黒映像なこともあって妙な説得力を持つ。

中盤以降はロケットの破片の発見から、実はパイロットが居場所を転々としながら生存しており、その足跡を追うという流れになるのだが、これは何を意図しているのかが今一つわからない。
だがよくロシアでこのような映画が作られたなと感心してしまう。


by odin2099 | 2021-03-21 18:58 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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