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『不滅の仮面ライダースペシャル』(1979)

「仮面ライダー(新)」(スカイライダー)放送開始前に放送されたテレビ特番。
東映の大泉撮影所を訪れた立花藤兵衛が、子供たちに促されて歴代ライダーの活躍を語り、最後に新番組の告知をする、という内容。

各ライダーの活躍場面は劇場用作品及び劇場用にブローアップされた公開版からの抜粋で、最初は「仮面ライダー対じごく大使」から1号ライダーの、「仮面ライダー対ショッカー」から2号ライダーを紹介し、続いて「五人ライダー対キングダーク」から仮面ライダー4号(ライダーマン)とXライダーを、そして劇場用新作が作られなかったアマゾンライダーとストロンガーは、それぞれの劇場公開版からの抜き焼きとなっている。

『不滅の仮面ライダースペシャル』(1979)_e0033570_19272753.jpg藤兵衛が新しい仮面ライダーの話をしようとすると、子供たちから「ちょっと待って」の声。
そこから「仮面ライダーV3対デストロン怪人」が全編丸ごとオンエアー。
やはりV3は特別扱いなのだ。

最後に「仮面ライダー(スカイライダー)」の告知が入るのだが、この時に流れるのは主題歌の「燃えろ!仮面ライダー」ではなく、挿入歌の「変身!仮面ライダー」(というか実際には2曲が編集で繋がれて流れた)。
これは当初「変身!仮面ライダー」が主題歌として作られたものの、パンチ不足という理由で急遽「燃えろ!仮面ライダー」に差し替えられたという経緯がある(BGMも「変身!仮面ライダー」をアレンジしたものの方が多い)。

小林昭二は引き続き「スカイライダー」への出演依頼を受けたが、固辞したために田畑孝演じる志度博士が後見役となったが、病身のために降板することになり(放送期間中に逝去されたとのこと)後任として再度オファーされたが、「ライダーは卒業したい」との意向から塚本信夫を推薦し、「谷源次郎」という”二代目おやっさん”が誕生したという経緯がある。

後年、再編集ビデオのナレーションという形で”再演”はあったものの、映像作品としては(「仮面ノリダー」を除けば)これが最後の”立花藤兵衛”としての出演となった。
レギュラーとしては無理でも、ゲストとして「スカイライダー」や続く「仮面ライダースーパー1」、あるいは「仮面ライダーZX」の特番には出て欲しかったなと今でも思っている。



by odin2099 | 2021-03-25 22:11 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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