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『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』

「仮面ライダー」は1974/4/3が放送開始なので、今年が50周年。
「風都探偵」のアニメ化に「仮面ライダーBLACK」のリブート「仮面ライダーBLACK SUN」、そして庵野秀明監督による「シン・仮面ライダー」と、記念プロジェクトが続々発表となりました。

「風都探偵」は以前からアニメ化の噂が流れてましたが、「BLACK」のリブートは寝耳に水。
最近”中の人”に対する良くない話もチラホラ聞こえてきてる中での発表なので、ちょっと反応に困ってます。
おまけにブチ切れてのSNS上での問題発言。
本来ならカメオ出演とかありそうなところですが、はてさて。

そして「シン・仮面ライダー」。
「シン・ゴジラ」に「シン・ウルトラマン」とくれば次は「シン・仮面ライダー」だろうというのは冗談のネタにはなってましたが、だからこそ実現しないと思ってたんですがねえ。
まさか本当にやるとは…。

『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』_e0033570_18212298.jpgさて、ちょうど10年前に公開された<仮面ライダー40周年記念作品>がこちら。
現役だった「仮面ライダーオーズ」をベースに、タイムトラベル物になってる関係上「仮面ライダー電王」が絡み、更に仮面ライダー1号・2号がメインフューチャーされるというお話です。

1号、2号はそれぞれ藤岡弘、佐々木剛が声をアテ、V3の声も宮内洋が担当。
この3人が揃うのは「仮面ライダーストロンガー」以来ということで感涙にむせんだものですが、その後で”本郷猛”として出演した映画が2本も作られるとは、この時は思ってもみませんでした。
ただ”一文字隼人”、”風見志郎”の登場はないので、これはこれで貴重です。

しかし肝心のお話はどうも今一つ。
タイムトラベルによる歴史改変が上手く描かれておらず、ライダーの活躍に説得力がありません。
1号と2号以外の歴代ライダーたちはいるだけですし、更にキカイダー、キカイダー01,イナズマン、ズバットに至っては何しに出てきたんだ?というレベル。
ライダーと共闘もしませんしね。

そして「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の項にも書いたんですが、ただ単に出せばいいわけじゃなく、声、SE、BGM揃ってこその”本物”。
SEはまあ良いでしょう。
声も藤岡・佐々木両氏が担当しているから”本物”ではあるんですが、圧倒的に足りないのが音楽!

「レッツゴー!ライダーキック」のメロディこそ流れますが(アレンジがかなーり軽いのが気になりますけど)、1号2号が戦ってる場面にゃ菊池俊輔メロディは必然でしょ?
歴代ライダー勢揃いの乱戦シーンだったら「仮面ライダー賛歌」のメロオケとか。

過去作から流用すると音楽使用料が別途発生するらしいんですが、そこは妥協しちゃいけないところ。
<ウルトラマン>や<スーパー戦隊>に比べてリスペクトが足りないなあと思うのはそういった部分です。
同時期に製作・公開された「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」が傑作だっただけに、余計その差を感じます。

ところで、先ごろ亡くなった福本清三がブラック将軍として出演していますが、さしたる見せ場なしでなんだか勿体ないですね。
納谷悟朗、加藤精三、柴田秀勝、飯塚昭三と並ぶ”悪役”声優の名前も感慨深いものがあります。
納谷さんは声が全然出ておらず、聴いていて痛々しい限りですが。

そしてショッカー科学者役のささきいさお。
さすがに小学生のお父さん役はないでしょう。
二つの時代の間には40年という歳月がありますが、それでもせいぜい50代前半の役。
まあ若々しいんですけどね、いさおさん。

【ひとりごと】
少年仮面ライダー隊の紅一点の美少女を演じていたのは……おっと、恒松祐里だったのかあ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/14538678/
https://odin2099.exblog.jp/15916742/


by odin2099 | 2021-04-04 18:44 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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