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『獲物の分け前』(1966)

『獲物の分け前』(1966)_e0033570_18211268.jpg莫大な遺産を相続したルネは、家族から逃れるために年上の実業家アレクサンドルの後妻に収まる。
彼は事業拡大のために資金を必要としていたのだ。
しかし互いに互いを利用しようとした結婚故に、夫婦の間は冷え切っていた。
そんなルネに、アレクサンドルの前妻の子マキシムが接近。
最初は戯れだったものが、いつしか二人は本気で恋に落ちてしまう。
やがてルネは全財産の放棄と引き換えにアレクサンドルとの離婚を決意するが、事業が立ち行かなくなり更なる資金を必要としていたアレクサンドルは、資産家の娘とマキシムとの結婚話を進めてしまう。

ロジェ・ヴァディム監督が、ジェーン・フォンダを主演にエミール・ゾラの小説を映画化。
共演はピーター・マッケナリー、ミシェル・ピコリ、ティナ・マルカン、ジャック・モノ、シモーヌ・バレール。

ジェーン・フォンダのような、自分と歳がそう変わらない若くて美人で色っぽい継母がいたら、ついフラフラ~となってしまうのはわかる気がする。
もっともこの息子、自分にぞっこんの美人なガールフレンドがいるんだけどね。

そして父への裏切り行為という後ろめたさも持ちながら、それ以上に反発もあったのだろう。
継母と関係を持ち、一時は父と決別して彼女と暮らす決意をするのだが、結局は父の策略にはまり、そして父の片棒を担いで継母を裏切ることになる。

一方のルネは打算から結婚という道を選び、自分を押し殺して生活をしてきたのだが、最初は拒んでいた息子と一線を越えてからは、人目を憚ることなく背徳心や道徳心とは無縁な盲目的な恋の虜となってしまう。
ようやく真実の恋に目覚めたものの、その結果として彼女は全てを失う。

最初はありきたりな艶笑劇なのかと思って見ていたが、最後は何とも後味の悪さの残る、しかもかなり唐突なラストシーンに辟易。
見どころはジェーン・フォンダのファッションとヌード、と言いたいところだが、肝心なところは殆ど見えない。
監督が新妻を自慢したいのだろうということは伝わってきたが。


by odin2099 | 2021-04-04 18:58 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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