『空から赤いバラ』(1967)
2021年 04月 08日
その目的は”炎の龍”と呼ばれる水爆の起爆装置。
これが敵方の手に渡れば…ということで、ファゾムの活躍が始まる。
そんな彼女に近づいてくるのは、いずれも胡散臭い連中ばかり。
スパイ組織の司令官だというキャンベルは初めは”NATOの軍人”だと自称しているが、途中で彼女に突っ込まれると実は”香港の私立探偵”なんだと告白する。
メリウェザーはキャンベルによれば”中国の工作員”だが、本人曰く”香港の私立探偵”。
”炎の龍”も水爆の起爆装置なんかじゃなく、中国から盗まれた国宝級の彫刻で、キャンベルこそがこの彫刻を狙っている悪人だという。
そして”炎の龍”を持っているのは誰なのか。
二転三転する展開からは目が離せない。
ただ素人の悲しさ、ファゾムは騙されてばかり。
相手を出し抜いて得意げになるのも束の間、次の瞬間には相手の策略に見事にはまってるというパターンを何度も繰り返す。
そして危機また危機の連続なのだが、全体的にはほのぼのムードで緊迫感の欠片もなし。
何人かお亡くなりになる人はいるけれど、陰惨な感じもないからなあ。
ということで見どころは勿論ラクエル・ウェルチ自身。
”20世紀最高のグラマー美女”と呼ばれた彼女が、その出演シーンの多くでビキニ姿を披露しているのだから、それで納得しろと言うことでしょう。
本当ならチラっとヌードでも拝めれば万々歳なんですが、彼女、セクシーな役柄は何度も演じて入るものの、バストトップを見せたりするヌードシーンは一度も演じてないんだとか。
勿体ない…。