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『鏡の中の悦楽』(1982)

兄夫婦と同居している大学生の弟は、ある日偶然浴室で交わる二人の姿を目撃してしまい、悶々とした日々を送っていた。
その日以降、浴室の鏡をマジックミラーに変え、義姉の姿を覗き見る毎日。
そこに映し出されるのは、兄によって縄で縛られ鞭打たれる姿であり、あるいは旧友とのレズ行為に耽る姿であった。
徐々に理性を失っていった彼は、嫉妬に駆られて遂に義姉に襲い掛かる。
何度も拒む彼女だったが、次第にエスカレートしていく義弟の熱情にやがて心も躰も開いてゆく。
だがそれは夫の知るところとなり――。

『鏡の中の悦楽』(1982)_e0033570_21041707.jpg原作は蘭光生、脚本:桂千穂、そして監督は西村昭五郎。
主演は先日訃報が伝えられた朝比奈順子で、他に橘雪子、益富信孝、小林宏史、武知杜代子、浜口竜哉、溝口拳、織田良一郎らが出演。

サスペンス物を思わせるタイトルだが、ここでいう”鏡”はマジックミラー。
義姉への劣情を抑えきれなくなった変態の弟が、浴室の鏡を改造。
それからは毎日、義姉が風呂に入るたびに覗きに来ることになる。
兄も兄で、自宅とはいえ風呂場に鞭と縄を常備し、嫁と入浴する際にはSM行為を愉しむというのもどうかと思うし、嫁も嫁で嫌がってるんだか喜んでるんだか。

朝比奈順子はお色気過剰だったり、露出過多だったりすることもなく、ごくごく普通に専業主婦を演じていて、それがリアリティを高めているようだ。
和装、洋装どちらも似合い、もちろん均整の取れた肢体も余すところなく見せてくれる。

ラストは些か投げやりな感も受けるが、観客に”その先”を委ねる締めくくり方も悪くはない。
by odin2099 | 2021-04-18 21:07 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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