『サイレンサー/沈黙部隊』(1966)
2021年 04月 18日
罠と知りつつ敵の誘いに乗るマットは、敵の基地で事件の黒幕の意外な正体を知る。
ディーン・マーティンが、女にはめっぽう弱いが凄腕のスパイに扮したアクション・コメディ映画の1作目で、巻末にはご丁寧にも次回作の予告が付いている。
本家「007」よりもお色気サービスは増し、ついでにバカバカしさも増量している。
全編がミュージカル・テイストで、マットは美女たちとキスしまくり。
ディーン・マーティンは終始ニヤケっぱなしだ。
まあとにかくのっけから美女美女美女のオンパレード。
マットは秘書だか愛人だかを何人も侍らせてるし、そこに早速セクシーな女殺し屋が登場。
あわや、という危機を救ったのがかつてのパートナーのクール・ビューティーのティナ。
そして彼らに絡んでくるのが謎だらけの美女ゲイルで、中盤以降は彼女の正体が何なのか、の興味で引っ張る。
敵のスパイか暗殺者なのか、その割に彼女はすごいドジっ娘で…という具合。
マット・ヘルムがちっとも優秀なスパイに見えないのが玉に瑕だが、軽くてポップなノリ、決して嫌いじゃない。
二人のヒロインを演じているのはステラ・スティーブンスとダリア・ラヴィ。
ドナルド・ハミルトンの原作をオスカー・ソウルが脚色、監督はフィル・カールソン。