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『カンパイ!世界が恋する日本酒』(2015)

日本酒に魅せられた三人にスポットを当てたドキュメンタリー映画。

『カンパイ!世界が恋する日本酒』(2015)_e0033570_19342706.jpg一人は外国人として初めて杜氏となり、次々と新商品の開発も行っているイギリス人のフィリップ・ハーパー
二人目は”日本酒伝道師”として本の執筆やワークショップの開催など、広く世界に情報を発信しているアメリカ人ジャーナリストのジョン・コントナー
そして三人目の岩手の老舗酒蔵「南部美人」の五代目蔵元である久慈浩介は、伝統の良さだけではないプラスαをもって世界にチャレンジしている。

酒好きとは言えない自分にはピンとこない世界ではあるが、立場や方法は違えど一つのものに打ち込んでいる姿は大変興味深く拝見した。
殊に「日本酒」がここまで海外の人から愛され、また世界を舞台に勝負しているとは寡聞にして知らなかった。
これを見ると、飲めない酒でもついつい飲んでみたくなる。

映画の後半では東日本大震災の爪痕が大きくクローズアップされている。

未曽有の大災害を乗り越えて逞しく生きる姿が描き出され大変感動的ではあるし、それを乗り越えてこそ今の彼らがあるというのはわかるのだが、「日本酒」と「世界」の関りを描いているはずのこの映画にあって、殊更クローズアップすべき要素だったのかと、やや違和感を覚えた部分ではあった。


by odin2099 | 2021-04-20 19:36 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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