『ニュー・ミュータント』(2020)
2021年 04月 24日
そこはドクター・レイエスの監視の下、自分の能力をコントロール出来ない者を治療する”病院”であり、他にイリアナ、レイン、サム、ロベルトという4人の若者が収容されている。
虚勢を張るロベルト、自虐的なサム、イリアナはダニに突っかかり、レインはダニを気に掛ける。
皆自らの能力が原因で起きた悲しい過去を秘めていたが、ダニだけは己の能力が何なのかに気付いていなかった。
そんな時、施設内で不可解な事件が続出する。
20世紀FOX時代の<X-MEN>シリーズの最終作。
脚本はジョシュ・ブーンとクネイト・リー、監督はジョシュ・ブーン。
出演はアニャ・テイラー=ジョイ、メイジー・ウィリアムズ、チャーリー・ヒートン、ヘンリー・ザガ、ブルー・ハントら。
結果としてシリーズ最後の作品と相成った次第。
ただ我が国ではそういった配慮もなくDVDスルー。
他作品の延期が相続いていたんだから、どっかのタイミングで(例えば「ブラック・ウィドウ」の代替作品として)上映すりゃいいのにと思っていたのだけれども、そんな想いも届かず。
さてこの作品、<X-MEN>シリーズの一本には数えられているものの、X-MENは誰も出てこない。
ミュータントたちの憧れの存在として名前だけは出てくるし、謎の施設の管理者がエセックス・コーポレーションだったという具合にリンクは張られているのだが、ミュータントが既知の存在であること以外に直接的な繋がりを感じさせる要素はない。
作風もヒーロー・アクション映画ではなくホラー映画のそれで、閉鎖された病棟での忍び寄る恐怖を描くことがメイン。
むしろ<X-MEN>の一本だということは忘れて見た方が愉しめそうだ。
といっても個人的にはこの作品、何が何やらサッパリで、キャラクターも俳優も印象に強くは残らず、面白味も感じなかった。
結局追加撮影は行われず当初の編集版のまま公開されたようだが、それが良かったのかどうか。
続編を期待させるラストだったが、ディズニー体制下で<MCU>世界でのリブートが決まっている<X-MEN>だけに、少なくともこれに続く新作は望み薄だ。
【ひとこと】
ロベルトとイリアナはともかく、ダニとレインにもキスシーンが。
しかしこのお話にレズカップルは必要だったのかな?
LBGT対策?
【概略】 未熟さゆえに特殊能力を制御できず、辛い過去を背負った5人の若者。極秘施設で訓練を受ける彼らの前に、突如謎のモンスターが現れる。恐怖で錯乱する中、さらなる危機が…。 製作年:2019年 製作国:アメリカ 収録時間:94分 ジャンル:SFアクション 日本語吹替:なし .0★★★☆☆ マーベル・コミック原作、運命に抗う若者たちの闘いを描いたSFアクション。X-MENシリーズの一編。 ア...... more