『勇者ストーカーの冒険』(1987)
2021年 04月 30日
彼女は魔術師によって征服された王国から逃れてきた王女で、素性を隠して占いによるお告げとしてデスストーカーに助力を乞う。
追手につけ狙われ、ゾンビの軍団に襲われ、アマゾネスの村に彷徨いこみ…数々の困難に立ち向かいながら二人は城を目指す。
『勇者ストーカー(デス・ストーカー/魔界の伝説)』に続くシリーズ第2弾で、原題も”Deathstalkar II”だが、続編じゃなく主役も別人。
<ジョイパック・ベスト・アクション>シリーズの一本として劇場公開もされている(シリーズ4作品のうち劇場公開されているのはこの2作目と4作目だけ)。
出演はジョン・ターレスキー、モニーク・ガブリエル、ジョン・ラ・ザール、トニー・ナプレス、マリア・サーカス、マルコス・ウォリンスキー、クイーン・コング、ジェイク・アーント。
製作総指揮はロジャー・コーマン、監督はジム・ウィノースキー。
『スター・ウォーズ』や『レイダース/失われた≪聖櫃≫』を思わせるシチュエーション、セリフがあったり、臆面もなく『ロッキー』をパロったり、蛮勇コナンに言及したり、時代設定を無視した悪役陣が登場したりと、シリアス調だった前作に比べると本作はかなりコメディ色が強い。
主役のニヤケた兄ちゃんも悪くないが、ヒロイン役のモニーク・ガブリエルが可愛い。
身分を隠している時のコケティッシュなコメディエンヌぶりと、二役で演じているクローン王女として見せる妖艶なクールビューティぶりとのギャップがなんとも魅力的だ。
彼女はペントハウス・ペット出身で、同時期には『エマニエル5』で3代目エマニエルにも選ばれている美女なので、こちらでもやんと期待に応えてくれている。
劇中で何度も流れる軽いノリのテーマ曲も中毒性が高く(30年以上前に見た映画なのにまだ耳にこびり付いていた)、娯楽性は前作以上だ。