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『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』(2021)

夏映画が延期されて変な時期に公開されてこともあって、今回は作られないのかなと案じていた<スーパー戦隊VSシリーズ>。
でもそれは杞憂に終わり、予告編も公開されてほっと一安心。

ところが今度は公開を目前に控えて緊急事態宣言の発令。
東京や大阪などでは映画館の休館が相次ぎ、こりゃ延期かさもなきゃ中止?
なんせ本命は8月のBlu-ray&DVDの発売だから延期は難しいだろうから劇場公開の中止は必至かもなあと思っていたら、なんと”それ以外の地域”での先行上映という形で上映決定。
ということで、大きな声では言えないけれどちょいと遠征してきました。
『キラメイジャー』ロスの身には大変ありがたいこってす。

『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』(2021)_e0033570_16264470.jpg出演は小宮璃央、木原瑠生、新條由芽、水石亜飛夢、工藤美桜、庄司浩平、桃月なしこ、一ノ瀬颯、綱啓永、尾碕真花、小原唯和、岸田タツヤ、兵頭功海、田牧そら、古坂大魔王とレギュラーが揃い、脚本は下亜友美、そして監督・アクション監督は坂本浩一

坂本監督ってこの一年で<ウルトラ>も<ライダー>も<戦隊>も監督してるんだよなあ。
しかもテレビや映画だけじゃなく配信ドラマまで!
ということはなしこたそだけじゃなく、黒木ひかりアンジェラ芽衣と、ゼロイチファミリアの”特撮三人娘”みんなと仕事してるってことでもある。
ホント、この人のワーカホリックぶりは、こっちが心配になるほど。
もちろん愉しませてくれるのはウレシイんだが。

為朝に勧められ絵画コンクールに参加することにした充瑠は、一人で絵を描いている時に偶然リュウソウ族のコウと出会って意気投合、コウが仲間と待ち合わせをしている映画館へ一緒に行くのだが、そこにはヨドン反応を調査しに為朝、瀬奈、時雨、小夜が来ていた。
そこへ映画館の中から宝路が現れ、一緒に映画を見ていたマブシーナが映画の世界に閉じ込められたと語る。そしてどうやらコウの仲間たちもその中にいるらしい。
全てはヨドンナの策略だったのだ。
キラメイジャーとリュウソウジャーは、この危機を乗り越えることが出来るのか?!
――というお話。

リュウソウジャーは変身出来ないという設定になってるそうなので(TVの最終回知らんからよくわからんのだけど)、それに合わせてキラメイジャーも変身しない(映画の世界では変身出来ない)ということに。
それもあってか素面のアクションシーンの多さ、長さは<VSシリーズ>でも上位に来るんじゃないかな。

剣劇ありパルクールありミュージカルあり。
容赦なくナパームの洗礼も浴びてるし、吹替も使ってるだろうけど結構長回しのショットも多いし、坂本監督作品なだけにとにかくみんな動かされてるし、それに応えて身体張って頑張ってるなあというのが見ているこっちも伝わってきてる。

ヨドンナも格好良かったしねえ。
或る意味ヨドンナが主役だし、これがなしこたその銀幕デビュー作ってことになるのかな。
ヨドンナ様しか勝たん

坂本監督らしくないといえば、あんまり女の子たちがフィーチャーされてないこと。
いつもなら蹴り技を多用したりして太ももにカメラが寄ったりするところだけど、そういうアップショットもなく、思いの外アスナや瀬奈、小夜、オトちゃん、ヨドンナ様にカメラが向いてなかった気がする。

上映時間は70分とちと長め。
それもあってお話も上手くまとまってるし、キャラもそれなりに立ってるし、見応えも十分。
そのうち『ゼンカイジャーVSキラメイジャー』とかで帰ってくることはあるのかもしれないけど、こんな感じの「キラメイジャー」をまだまだ見ていたい。
最近<ライダー>は配信で新作作られたりしてるけど、<戦隊>でもやらないかなあ。

ところで劇中で製作中の映画の監督の名前はジョージ・スピルバートン!
…って『アキバレンジャー』ネタかい!


by odin2099 | 2021-05-04 16:29 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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