『ウィザード/失われた王国』(1985)
2021年 05月 07日
父である白魔術師を殺された少年は辛うじて難を逃れ、恋人である王女を救い出し王国を奪還するべく、途中で出会った放浪の剣士と共に旅立つ、というファンタジー映画。

ちなみに音楽担当としてジェームズ・ホーナーとクリストファー・ヤングの名前がクレジットされているが、こちらもどっかで聴いたメロディが流れてくる。
こうなるとどれがオリジナルでどれが流用なのか、よっぽどのマニアじゃないと判別つかないんじゃなかろうか。
出演はボー・スヴェンスン、ビダル・ピータースン、トム・クリストファー、バーバラ・ストック、マリア・ソカス、ドロレス・マイケルズ、エドワード・モロー、オーガスト・ラレッタ。
監督はヘクトール・オリヴェーラ。
<デスストーカー>シリーズや<バーバリアン・クイーン>シリーズと違い、主人公が少年少女ということもあってかお色気シーンは皆無。
国を裏切る王妃はなかなかのプロポーションの持ち主で、悪女でありながらも実の娘(なのかな?)である王女に嫉妬したりする可愛い一面も覗かせる美女なのだが、露出は一切なし。
で、この王妃様、途中で王女との結婚を画策する黒魔術師によって邪魔者扱いされ、大した見せ場のないまま処刑されちゃうのが勿体ない。
そして王女様も当然の如くサービスショットはなく、最後まで清純なプリンセスなんである。
もっとも彼女、魔法使いの少年に「私と結婚したいんでしょ?」なんて迫るシーンもあるから、見かけによらず積極的なのかも。
というわけで最後まで健全な冒険モノで、様々なクリーチャーが出てきたり、派手な魔法合戦があったりと、安っぽくはあっても80分弱を飽きさせない工夫はなされている。