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『ウィザード/失われた王国』(1985)

王妃と黒魔術師が結託して王を殺害し、王国は崩壊した。
父である白魔術師を殺された少年は辛うじて難を逃れ、恋人である王女を救い出し王国を奪還するべく、途中で出会った放浪の剣士と共に旅立つ、というファンタジー映画。

『ウィザード/失われた王国』(1985)_e0033570_22060664.jpg同時期にロジャー・コーマンは「勇者ストーカー(デスストーカー)」や「野獣女戦士アマゾネス・クイーン(バーバリアン・クイーン)」のシリーズも作っているので、どっかで見たような場面が続くのはご愛敬。

ちなみに音楽担当としてジェームズ・ホーナークリストファー・ヤングの名前がクレジットされているが、こちらもどっかで聴いたメロディが流れてくる。
こうなるとどれがオリジナルでどれが流用なのか、よっぽどのマニアじゃないと判別つかないんじゃなかろうか。

出演はボー・スヴェンスン、ビダル・ピータースン、トム・クリストファー、バーバラ・ストック、マリア・ソカス、ドロレス・マイケルズ、エドワード・モロー、オーガスト・ラレッタ。
監督はヘクトール・オリヴェーラ。

<デスストーカー>シリーズや<バーバリアン・クイーン>シリーズと違い、主人公が少年少女ということもあってかお色気シーンは皆無。
国を裏切る王妃はなかなかのプロポーションの持ち主で、悪女でありながらも実の娘(なのかな?)である王女に嫉妬したりする可愛い一面も覗かせる美女なのだが、露出は一切なし。

で、この王妃様、途中で王女との結婚を画策する黒魔術師によって邪魔者扱いされ、大した見せ場のないまま処刑されちゃうのが勿体ない。
そして王女様も当然の如くサービスショットはなく、最後まで清純なプリンセスなんである。
もっとも彼女、魔法使いの少年に「私と結婚したいんでしょ?」なんて迫るシーンもあるから、見かけによらず積極的なのかも。

というわけで最後まで健全な冒険モノで、様々なクリーチャーが出てきたり、派手な魔法合戦があったりと、安っぽくはあっても80分弱を飽きさせない工夫はなされている。


by odin2099 | 2021-05-07 22:08 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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