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「劇場版昭和東映ヒーローまつり」

”マジンガー”に続いて”昭和ライダー”の劇場版をまとめて見たので、今度はその周辺作品、関連作品も見てみることに。

ひとまずのラインナップは変身忍者嵐超人バロム・1飛び出す人造人間キカイダーロボット刑事キカイダー01飛び出す立体映画イナズマンイナズマンFと、<第一期仮面ライダー>の同窓生たちです。

いずれも<東映まんがまつり>の上映作品ですが、『キカイダー』と『イナズマン』、この2本の立体映画が劇場用新作で、他はTVのブローアップ版です。
あ、『ロボット刑事』だけは概ね1クール分の総集編になっておりますが。
そして『バロム・1』以外は全部「石ノ森章太郎・原作」です。
「劇場版昭和東映ヒーローまつり」_e0033570_10572405.png
たて続けに見ると、『嵐』と『バロム・1』はやっぱり『仮面ライダー』の亜流ですねえ。
キックが決め技のライダーに対し、バロム・1の決め手はパンチ技。
それが通用しない怪人相手に特訓で臨み、見事新技の「必殺爆弾パンチ」を生み出して勝利するという筋も『ライダー』に似たお話がありました。
あっちは「電光ライダーキック」でしたけど。

一方の『嵐』は時代劇ってことで、それほど『ライダー』ソックリという感じは受けません。
しかし逆にいえば『ライダー』のコンセプトを全て時代劇調に置き換えてるだけとも言えますので、ひとまとめ感が更に強くなってるようにも思えます。

これが『キカイダー』や『ロボット刑事』、『イナズマン』になると『ライダー』の亜流という感じがしなくなるのは、一つはスタッフやキャストに新しい顔ぶれが加わったり、作り手(送り手)側もノウハウを習得して様々なバリエーションを生み出せるようになったからかもしれません。
音楽面でも菊池俊輔だけでなく渡辺宙明を招聘したことが、作品の差別化としては功を奏したのではないでしょうか。

ところで『嵐』は2クール目の終わりに、時空を超えて仮面ライダーと滝和也をゲスト出演させるアイディアがあったものの諸事情で実現しなかったそうですが、もしこれが形を変えて<東映まんがまつり>での上映作品としてでも実現していたら、日本のヒーロー物の歴史も変わっていたかもしれないなと夢想することがあります。

原作者が同じとはいえ異なる番組のヒーロー同士のコラボは『マジンガーZ対デビルマン』に先駆けてのもの。
実現していたら、子供たちには大きな反響を呼んだことでしょうね。
by odin2099 | 2021-05-08 11:07 | 映画雑記 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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