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『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア』

きちんと公開されるかどうか不透明な部分もありますが、『機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ』公開に備えて『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア』を見直します。

原作小説版『閃光のハサウェイ』はこの映画版ではなく、富野由悠季が書いた小説版『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア~ベルトーチカ・チルドレン~』の続きなので、そのあたりはどのようにアレンジされているのかも気になるところです。

『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア』_e0033570_18080560.jpgさてこの『逆襲のシャア』、ファーストから続くアムロとシャアのライバル関係に決着がつく、いわば”完結編”として作られました。
ファーストとこの作品の間には『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』という2本のテレビシリーズがありましたが、最低限の知識さえあれば見てなくても何とかなるような配慮がなされています。
劇中のシャアの台詞じゃないですが「ティターンズの専横があり、ハマーンの跳梁を生んだ」という流れを押さえておけば(多分)大丈夫でしょう。

そして映画が始まった時点で既にシャアが動き出していること、そしてアムロたちも今日あるを予期していたことが語られます。
もう物語が始まっているというのはいいですね。
その後もタイトに進んでいき、クエスが父を殺し、ハサウェイがラー・カイラムに密航してるあたりでまだ1時間しか経過していません。
非常に密度が濃いです。

残り30分でアクシズでの最終決戦がスタートし、アムロとシャアの直接対決が描かれていくのですが、劇場で最初に見た時は「え、ここで終わり?」と驚きました。
アムロとシャアの会話から謎の光、これからどのように進展していくのかと思った矢先にエンドクレジットが流れ始めるからです。
そして主題歌が流れ終わると2時間ジャスト。
何とかしてこの尺で収めなければという制約があったのかもしれません。

実際何度か見直すと、アムロとシャアにはこの時点で相互理解は成立しない、お互いの主張は平行線だからこれ以上の会話は必要なかったのだなということはわかります。
あとはアクシズの運命、地球の核の冬はどうやら回避されそうだ、というところを明示できればそれ以上は蛇足になってしまうのも確かでしょう。

ただ最後にアムロとシャアがどうなったかに関しては多少なりともモヤモヤが残ります。
結局その後の作品でもアムロもシャアも「戦死」扱いではなく「戦時行方不明者」扱いです。
決着をつけると言いつつ二人をハッキリ死なせることはせず曖昧にしたのは、それによって二人を物語の上で永遠の存在にしたかったのでしょうし、穿った見方をするならば後続作品にて再登場させる余地を残したとも言えます。

見直して考えを改めたといえば、シャアの策略がなかなかピンと来なかったのですが、何度か見ているうちに段々と理解出来るようになりました。
理解できないのは連邦政府高官たちが何であっさりとシャアの言うことを信用したか、ということの方です。

また無自覚ゆえに周囲を不幸に陥れるクエスは以前はウザく感じたものですが、こちらが歳食ったせいか今は少しは可愛らしく感じられるようになりました。
ただギュネイは相変わらずウザいだけですし、チェーンを撃っちゃうハサウェイの行動は全く理解できません。

で、この作品を踏まえた上だと、やはり『機動戦士ガンダムUC』に出てくるフル・フロンタルは”シャアの再来”足りえないですね。
単なるシャアの偽者でしかありません。
そんなシャアの主義とは相容れなさそうなハサウェイが、シャアとアムロの後継者として立つ羽目になる『閃光のハサウェイ』が益々楽しみになります。

【ひとりごと】
『ガンダムUC』を90~120分程度でまとめたダイジェスト版が欲しくなってきました。
いや、150分くらいでも構いません。
全7話を見返すのがちょっと大変に感じてきたもので。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/9104547/
https://odin2099.exblog.jp/27693450/



by odin2099 | 2021-05-09 18:12 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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