『キャプテンウルトラ』
2021年 05月 13日
円谷プロではなく東映製作なので継子扱いされている感はありますが、宇宙を舞台にしたスケールの大きさや合体メカ(シュピーゲル号)といった要素は、そのまま『ウルトラセブン』に引き継がれているような気がします。
単に怪獣が出てくるだけじゃなく、宇宙人の侵略がメインという要素も『セブン』が継承しているので、シリーズとしての統一性は取れているのかなあと。
その一方でこの作品には日本風のヒーローとは一線を画した要素も感じられます。
50年代60年代の英米のSF映画や、もっと古くからあるパルプマガジンのようなテイスト、例えば半裸の美女を片手に抱いたヒーローがモンスター相手に銃を向けている図、というのがしっくりきそうに思えます。
先端科学を用いた未来志向の『ウルトラマン』や『セブン』とは、ある意味で真逆な方向性、泥臭さを感じるのが『キャプテンウルトラ』の独自色かもしれません。
これは元ネタがスペースオペラの古典『キャプテンフューチャー』にあるからなのかもしれませんが。
というわけでそろそろ全話見てみたいところですが、とりあえず今はこの<東映まんがまつり>上映版で我慢することにします。
以前にも書きましたけどこれは第2話「宇宙ステーション危機一髪」と第5話「バンデル巨人あらわる!!」を再編集したもの、とされてますが、普通に2話分を棒繋ぎしただけ。
2回もオープニング主題歌が流れてしまうので、もう少し工夫が欲しかったところですね。
<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/13138986/
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