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『S.H.E./クレオパトラ・ジャガー』(1980)

腕利きの女性諜報部員の活躍を描くアクション映画で、監督はロバート・ルイス。
主人公の女版”007”を演じているのはコーネリア・シャープ。
その彼女をオマー・シャリフアニタ・エクバーグ、ロバート・ランシングといった豪華な顔ぶれが囲んでいる。

『S.H.E./クレオパトラ・ジャガー』(1980)_e0033570_23063730.jpgダイヤや石油が同じような手口で次々と狙われたが、事件の首謀者と目される男の行方は杳として知れず。
そこでその人物と深い関係があるとみられる大富豪をターゲットに、”女の武器”を使ったヒロインの活躍が始まる、というTVムービーで、日本では劇場公開された。

その当時から見たいと思っていて、ようやく見ることが出来たのはそれから10年以上経ってからだったのだが、テンポは悪いしヒロインはちっとも美人じゃないし、で期待外れ。
そんな作品を今さら見返しても面白く感じるかな、と思ったけどやっぱり面白くはなかった。

コーネリア・シャープは全体的に化粧が濃いものの、時折は美人に見えることは見えるし、へっぴり腰ながらアクションも頑張っているし、後ろ姿だけとはいえ何度もヌードを拝ませてくれているので、そのサービス精神に免じて合格点をつけてあげたいところなんだけど、うーん、これは脚本と演出のせいかな。

最後はシリーズ化を狙っているかのような終わり方だけれども続編は実現せず。
そもそもはTVのパイロット版だったという話も聞くが、70年代ならいざ知らず80年代に向けての作品にしては総じてセンスが古めかしい。

ちなみにこのヒロイン、ずっと偽名を名乗ってるので、作品中で本名が浸透してない。
ジェームズ・ボンドだって偽名を使ってないんだから、名前は一つで良かったんじゃ?


by odin2099 | 2021-05-15 23:08 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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